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不破視点
そして次の日、俺は朝からバンドの打ち合わせがあったから、あきなよりはやくでた
これでこないとかどうしようかと思ったが、昨日のこともあったし、約束は破らないだろう
「ひば、昨日はごめんなー…」
〖いやいやいや、謝ることなくない?むしろみつけてくれて感謝、あと家に連れてってくれたし〗
「結構強制だったけど」
しばらくして、時計を見ると、開始の時間になっていた
「あ!俺そろそろでるわ」
【今日仕事はいってなかったくない?】
「まわる約束してる人がおってさ」
{…あー、がんばれ}
イブはだいたい察してくれたらしく、そんな俺らを不思議にみてたローレンもなっとくし、俺の肩を叩いてきた
【お前やるなぁ!俺はおーえんしとくからなー!】
「そんなんじゃないからな」
【そういいながらもほんとはひかれてんじゃない?】
そう聞かれ、俺は黙ってしまった
「……」
【あ、まじ?】
「いや、まだ分かんないから」
その時、扉がノックされた
{どーぞ?}
イブラヒムがそういうと、そっと扉が開いた
<あ、不破くん、おはよ>
ゆきさんだった
「あ、ゆきさん、どうしたの? 」
<えっと、今日まわれたらなーって>
「あー、そのな、別のやつとまわることになってさ、ほんとごめん」
<そっか、じゃあしょうがない…でもさ、時間があるときでいいの。中庭にある大木のところにきてほしくて…その、返事も…>
「…!」
忘れてた、まだ返してなかったんだ
「…じゃあ、夜祭のときに行くね」
<わかった、待ってるね>
ゆきさんは別の友達のところにいき、俺はあきなが待ち合わせに指定したところに向かった
「あきな」
あきながいたのは渡り廊下の端っこ、そこにしゃがんで校舎をみていた
『…いきますか!』
いつも通り接そうと思ってるのだろう
また元の作った表情になっている
「……そうやんな」
『あー、どこいきます?俺何があるかわかんないんすけど』
「ちゃんと考えてるから大丈夫」
『…俺のためとか?』
「そーかもな」
『え』
俺はポカンとしているあきなを置いて、校内に足を踏み入れた
『あ、ちょっ!先輩!?いまのどう言うことですか!?』
「んー?なんのことかなぁ?」
『えー!けちッ!!』
「はぁ!?誰がけちだよ」
『不破先輩でーすだ』(ベーッ
「口悪くなった?」
『誰のせいだと』
「俺とか」
『え、当たってる』
「遠回しに俺のこと口悪いって言ってるよな」
『違うんですか? 』
「…否定できない」
そして俺はある教室の前で足を止めた
『…ねぇ、先輩?』
「なーに?」
『…ここさ』
「そーやで?お化け屋敷」
不破視点
『ぎゃぁぁぁぁぁ!!!!!!!』
「にゃはwうるさw 」
抵抗したあきなを無理やり連れて、中にはいった、そしてこの有り様だ
「だいじょーぶかー?」
『ま、まって、ほんとに、腰抜けた…』
驚いたせいであきなは後ろに座り込み、動けなくなっていた
目の前でお化け役の人が慌てている
「あきなー?お化けの人を逆に脅かしちゃだめでしょw」
『怖いんですもん!』
「そう?てか歩ける?」
『無理っす』
困った、ここにずっといるわけにもいかないし
「あーじゃあおぶってくわ」
『え?』
あきなの驚いた声と同時にお化け役の人からも小さい声が聞こえた
「だって歩けんやろ?」
『いやいやいや、だからって、そうはならないでしょ…』
「この前もおぶってたからへーき、出口まで運ぶだけやし」
『……』
俺はあきなの前で屈んで、乗るように促した
あきたな苦い顔をしてから申し訳なさそうに、俺の首に手を回してきた
『…出る前に下ろしてくださいね、誤解されたくないんで』
「安心しろ、俺もそのつもりだ」
出口までの時間がなぜか長いように感じた