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コナンside
なんか安室さんから莉心さんとすごく似ている女子高生がポアロに来ているので本人にバレないように、と応援を頼まれた。
あそこのドアはベルがついていて、入るとき鳴るため
蘭たちが店を出る時に店内に滑り込んだ。
莉心さんによく似た人物……会話からすると名前は歌心……さんが公安、と口を滑らしていたのも聞いていた。
安室さんが問い詰めようとした時、歌心さんが逃げようとしていたので俺は素早くドアの前に立って出口を体で塞いだ。
「あれ〜?お姉さんどこ行くの?」
歌心さんがすごく驚いている。
「君………!」
歌心side
「君………!」
「氷室歌心」はコナンを知らないはずなので、名前を出さずに呼びかける。でもやばい。さっきうっかり名前で呼びそうになったほどに私は焦っている。
コナンくんと安室さんに挟まれた。
こんなにピンチな時はないだろう。
どう抜け出せば……と考えていたら、思考で気配を探るのが無意識に止まっていて、気づいたら背後に安室さんが近づいていた。
「あむ………」
「……………。」
なにか布のようなものが口に当てられ、私はそのまま意識を失った。
とりあえず状況を……整理しなきゃ。
徐々に回転し始めた頭を使って考える。
確か、私は歌心としてポアロに行って……そこで嗅がされたのはおそらく睡眠薬…アロマかな。
それで私は眠らされて………眠らされた?
ガバッ!
「………起きましたか。」
「おはよ、お姉さん!」
「な…っ!ここは…!」
さっきからずっと座った姿勢を取っていたので立ち上がろうとすると、
ジャリ……
……鎖の音が聞こえた。
「は…?手錠……?」
………はい、一旦整理します。
ポアロに行った
→眠らされた
→起きたら目の前にすごい笑顔(目は笑っていない)
安室さんとコナンくん
→手首は後ろに回されて柱ごと手錠で拘束
…そして、薬を嗅がされたからかまだあまり動かない体。
「……すみません、状況の説明をお願いします。」
「君が逃げようとしたから捕まえた。それだけの事ですよ!」
子供が鬼ごっこしてるノリで「捕まえた!」とか言ってがちの手錠使ってるし。
「なんですかこれ。外して欲しいんですけど。」
ジャラ……という音を出しながら私の動かした手に引っ張られて鎖が安室さんの視界に入る。
「でも歌心お姉さん……外したら逃げちゃうでしょ?」
「だれ?君。」
「僕、江戸川コナン!探偵だよ!」
分かったよ。逃げようとしても無駄ね?
いや、私逃げようとしたら逃げれるけど……私の職業舐めないでよ?
でもこの状況下で逃げれたら余計に怪しまれるので大人しく話を聞くことにする。
「…要件は?」
「君……氷室歌心と水篠莉心について教えて欲しい。」
もう降谷さんは隠す気がないのか敬語が抜けている。
「私のことなら話せますが……水篠莉心さん、?については知らないので………」
「じゃあこれだけ聞くね、お姉さん。
お姉さんはなんであの時、公安って言ったの?」
「…聞き間違いじゃないかな」
「ううん!僕ちゃんと聞いたよ!安室さんも聞いたみたいだし!」
はぁ………。
「いいの?コナンくん。私、君の正体バラしちゃうけど。」
「やっぱり知っているのか、お前も……!」
「正体…?」
安室さんは全く分からない、という顔で私とコナンくんを見比べている。
「コナンくん。どういうことかな?」
「あ、や、…お姉さんの冗談だと思うよ!」
「でもさっき君、やっぱり知っているのかって…
歌心さん。聞いてもいいですか?」
「いいですよ。私をここから出してくれるのなら。」
「……分かった。その条件、のもう。」
「安室さ…!」