やぁみんな!
今回、1枚だけイラストが出ます
地雷な人は目伏せてね👀
では、続き!!
日帝「………ぅッ”…」
まだ状況に頭が追いついていないようだ。
ただでさえ今にも倒れてしまいそうな程視界が眩むのに、こんな光景見てられない。
日帝「…………ここから…出ないと行けない、ッ。」
目の前の死体に目を瞑り戻ろうとした時。
タンッタンッ…
日帝「…ッッ!」
クルッ
草むらを歩く軽い音。
その音は凄く鮮明で、私の脳内によく響いた。
日帝「……………!。」
カチャッ
誰、。
腰にかまえていた長剣に手を取り、その気配を見つめる。
地面や木の幹にこびり付く血液と、血生臭い匂いを充満させるように吹く風。
“彼女”が現れ、笑を零していた。
??「そんなに警戒しないでよ〜!」
ニコッ
日帝「………」
幼い声でそう手を振る。
周りの光景に変化はなく、まるでそこに居るかのようだがそんなはずはない。
??「ねぇ、私の事分からないの?」
そう言うと顎に手を当て、こちらを見つめる。
日帝「……知らない。」
??「…ふふっ笑」
あッはははッ!!笑
日帝「………ッ。」ギロッ
ザワッザワッ…ザァッ
同時にざわつく森の気配。
彼女は、高い声でお腹を抑え無邪気に笑った。
??「……ははッ、笑」
あぁ…笑
そっか、ぁ……
私はね、”大日本帝国”。
貴方だよ。
日帝「………ッッ、は…?」
訳の分からない言葉に錯乱する。
タッ…
立て続けに起きる出来事に身体が怯んだのか、無意識に1歩後ずさりをした。
大日本帝国「……ニコッ」
私を見てみなよ。
髪色も瞳も、髪の長さも性格も、
“お母さん”と暮らしてる時の貴方とそっくり、!
日帝「…ッ、………そんなわけ、ッ」ビクッ
確かに、そう言われれば違和感のないほどに私の記憶そのままの姿が目の前にいる。
普通の人間なら私なのかとあっさり信じてしまうほどには。
大 日本帝国「仕方ないよねぇ。」
でも、
現実を見なよ。?笑
誰も私なんか信じてくれなかったよ?
なんでお母さんと離れて、孤児院に入れられたと思う?
“私が魔力保持者だって分かったからだよ”
でも私はその力が実践されるまで気付かなかった。
孤児院のみんなに嫌われたのもそうだから。
地下室に閉じ込められたのもそうだから。
人を信用出来なくなったのもそうだよ。
日帝「…なにが…言いたいの。」
大日本帝国「…………」
居心地悪いと思わない?
私はただ普通の人間でありたかっただけなのに、
なんであんな思いしなくちゃいけなかった?
毎日暗くて、空の色なんか忘れちゃってさ
死にたくて…消えたくても…この魔法がそれを許さなかった。
それで今、貴方は毎日青空に吹かれながら暮らした人にさぁ、
慕われて、敬われて、愛されてる、
“それって本当に本当の私?”
日帝「…ッ…!!」
…、これ以上何もーー、!
ガタッ
大日本帝国「ねぇ、私!!」
このまま!!
それできっと本物の私になれるよ”!!
イギリス「はぁ……ッ、はぁ…」
幻覚……ですか、
視界が暗転したと思えば、私達は元いた茂みに戻っていた。
ソ連「………幻覚魔法か。」
唐突に発された聞き覚えのない言葉。
ソ連さんと私では経験と知識量の桁が違うんだ。
イギリス「幻覚魔法、ですか、?」
異型も溜め込んだ魔力で能力を使う事は出来ますが…それは本当に些細なものなのでは…
ソ連「まぁ、そうだな。」
でも、こんだけ魔力濃度が濃いんだ。
この魔力量がもし他の化け物の死体から出たとして
その量を殺すやつが必要だ。
イギリス「……!」
つまり、この地域には”突然変異”がいると、?
※突然変異… 桁違いの魔力量を保持する異型
共食いや暴走の恐れがある異型
等全般を指す言葉。
……だとしたら、日帝さんが、!!
ソ連「そうだな。」
さっきまでの事は1度忘れて…ーー
ドシッ…バキッッ
バッ
ソ連「…ッッ?!」
…ッくそがッ!
イギリス「……ッッ、」ゾワッ
まさか、ここで俺の勘が当たるとは思わなかった。
咄嗟に茂みに身を隠し、一気に押し寄せてきたその気配の正体を見る。
ドシッ…
ドシッ
段々と近づいてくる強烈な気配。
木々をなぎ倒し、俺たちを探しているようだった。
イギリス「………ソ連さんッ…、」ボソッ
ソ連「………あいつがさっき言った奴かもな…、」
だとしたらここで殺さなきゃいけねぇッ、
ボソッ
ーー
ソ連「は……ッ」
イギリス「……!!ソ連ッさん!!」
でかい図体とは裏腹な速い移動速度。
おまけに気配も消せるとはな、!
ソ連「ッ、イギリス!!」
協力するぞ”ッ、いいな?!
イギリス「……、ッ」
コクッ((頷く
ソ連「……ッ、
久しぶりだな、笑」
全身を覆うように纏っている禍々しいオーラを放つ粘液。
中央にはでかい一眼と、絵の具のように牙の周りに付着している無数の化け物のものであろう血液。
ギギッ”……ゴロスッ”、ッギャァァッ!!
突如、周りの光景が歪むと同時に
緑の粘液の刃が振り下ろされる。
ソ連「この野郎ッ”、!!」
シュバッ、!
ギュウインッ”ッッ!!
ソ連「……ッはぁ、」
ソ連の魔法で刃を受け流し、1度距離をとる。
イギリス「、ッ!!」
氷魔法……ッ、!!
シュンッ
ガヂッ”!!
化け物の全身に氷の膜が現れ、瞬時に身動きを封じた。
ギョェッ”ッ、ァァッ”“!!
ソ連「…………、、思った以上に長丁場になりそうだぞ、笑」
イギリス「………えぇそうですね………ッ」
角のように尖り、硬い氷の塊を
粘液で溶かし、バラバラに砕いた。
日帝「……ッ、は……ッ、」
あれが……私、?
日帝「……ッ、そんなッ……私は、」
……
〜……、違う、……
大丈夫、落ち着いて、。
ビビッッ、?!
日帝「……!!」
魔力の気配が増えた……ッ、?
はい、おかえり
疲れた(´・ω・`)
では、さようなら!
コメント
5件
え…お母さんと暮らしていた頃… そうだったんですか,日帝さん… にしても,異常な魔力の理由はこの前予想した新種の異形… おまけに幻覚魔法?しかも日帝さんの幼少期の姿を出せてますし… そもそもこの化け物,本当に自然発生なのでしょうか… でないと流石に魔法が使えるのは不自然ですし…