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2章:生と死。
14話:目の前を見て、
朝日秀蘭
→痛覚 創造を具現化する能力
導奇秋
→視覚 生死を導く能力
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「秀蘭!ねぇ、大丈夫!?」
…。反応がない。弾丸が当たっても無いのに倒れた子供たちを見て、秀蘭は固まってしまった。
僕が何か…いや、夏希さんも戸惑ってるし原因は僕たちじゃない…。
でもダインも困惑している。一体何が…
「…。あぁそうか、お前らそいつも感生の子だろ…?能力はなんだ?」
「…!?」
ダインに言われて気がついた。そっか創造しちゃったんだ。
(…それなら!!)
シュウの体の向きが倒れた子供たちに向く。すると突然、子供たちが起き上がった。何事もなかったかのように。
「…え?」
どうして…?私がさっき…
「秀蘭!想像してもいい!考えることを…考えたことを恐れなくていい!」
「シュウさん、秀蘭は、だって…」
「私のせいでみんな、みんな…!!」
「大丈夫!だって僕は…」
混乱し自分を責める私に向かって笑顔で、そして真剣な顔つきでそう叫んでくれた。
「!!!!」
そっか、一定時間なら生き返られることができるんだ。
「だから大丈夫!秀蘭!そして夏希さん!僕はダインを追い返す!二人は子供たちの安全が確保できたら手伝って!!」
「ええ、分かったわ…!」
シュウなら…あの能力なら…大丈夫…?
…夢望みたいな事故は…もう二度と…
見たくない…!!
「……。…分かった気をつけて。」
「…ちっ、めんどくせーな」
私には雷電魔法がある。まだコントロールできないけど…でも、最後の切り札として賭ける価値はある…!
…手がピリピリする。怖いな。……でもシュウが勇気をくれたんだ。怖いけど、目の前をしっかり見なきゃ。
奴の情報では痛覚障害の女が雷電魔法って言ってたな…。
右の女はさっき、火炎魔法と短剣を使っていた…。ということはこっちの女か。
…にしても、今の子供の不自然な死はなんだ…?同時にあの女の動きも止まった。
…想像、生死の導き、恐れ…。
「あぁなるほど」
おそらくだが、何かを形作ることができるのか?けどそれはコントロールできない能力…か…。
「ふっ、めんどくさいが面白い」
「?」
「シュウ…とでも言ったか?お前の能力、実にめんどくさい。」
バンッバンッバンッッ!!!
「荒風!!」
「!!」
「へへっ。誰が死ぬかよ!」