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いくらなんでも草を詰められるのは嫌だったんだw
もう一周してきます
見るの遅れたぁ
──────ノイズ視点──────
修行二回戦目。特に体力的に厳しいわけでもなく、暇だったため、ほかのメンバーとも戦ってみることにした。
「…で、選ばれたのが俺ですか?」
ルカさんはやや困惑気味に言う。さらっと他のメンバーの様子を見て見たがほとんどが何かしらやっていて、あまり暇を持て余しているようには見えなかった。ルカさんは1人、芝生の上に寝転び、太陽の光がサンサンと輝く場所で仰向けになっていたのだ。
その行為は俺からしたら暇そうに見えた。だから、模擬戦を頼んだ。それだけだったのだが。そんなに困惑したような顔をされれば俺もどんな顔をすればいいかわからなくなる。嫌だったのだろうか。そんな考えに脳が導いた瞬間。
ルカさんはんっと自身の体を起こす。青々とした草花だらけの私服が、一瞬で黒のスーツに変わる。そのスーツは気品とそれでいて威圧感を醸し出していた。…明らかに戦闘用の服じゃなくね?と、思いはしたが吸血鬼的には正装なのだろう。そう思い直す。
「…いいですよ。相手してあげます。」
どことなく余裕のある雰囲気。まるで子供をあやすかのように甘く、それでいて腹ただしい声色。挑発するのが上手いな、そう思いながら俺は静かに剣を抜く。
両者構える。その時、強い風が吹いた。これが俺たちの戦闘の合図だった。
先手必勝。とばかりにルカさんは爪が鋭利になった左手を俺の太もも辺りにめがけ勢いよく切り裂く。が、俺はトタタッとその前に数歩下がり、そして自身の体を前傾姿勢にかえ、おそらく攻撃しようとしていた右手の攻撃を回避する。そして、その勢いのまま、ズバッ。そんな音ともにルカさんの腹を切る。しかし、切った感触はなく、空を切ったのか、そう思ったが、ルカさんの腹を見れば切った部分が霧状になっていた。
「凄いな〜まさか一撃を入れられるなんて。」
そんな驚きと、しかし皮肉めいた笑みでそう言われる。まだ、自身の方が有利、そう確信していることが目に見えてわかる。しかし、俺の事を舐めていないことは分かる。舐めていたのなら、わざわざ体を霧に変えていないだろうからだ。警戒は最大限している。つまり、あの表情すら相手を煽るためのスパイスでしかないのだろう。…まあ、いえだったらその挑発に乗ることすら出来ず、恐ろしさを抱いているだろうが。
ルカさんは後ろに手を組んでにっこりと笑う。その瞬間、ルカさんの首がぼとり、と落ちる。───笑顔を張りつけた表情のまま。俺は何もしていない。しかし、何かしらしなければ頭が落ちることは無い。困惑。俺の状況を表すのにはその単語だけでこと足りていた。
──────突然腕を掴まれてそのまま押し倒される。
「!?」
まずい。思考が鈍っている。この状況になるまでの判断が遅かった。不意打ちとはいえ、押し倒された。すぐに体勢を立て直さなければ。そう思い、体を持ち上げようとして、気づく。既に俺の首には【闇】の手で抑えられていた。
グッと力を押される。
「ガッッ!?」
俺の汚い声が漏れ出す。呼吸が吸えず、まともな声も出せず、苦痛に悶える声。その手は俺の顔の数倍も大きく、また、信じられないほどの重み。まるで地球上の重力全てを圧縮してできた重みなのでは?と錯覚するものだった。しかし、それほどまでに重いのに骨が折れることは無かった。それはひとえに、俺を殺さないための措置であった。
「…手加減は下手なんですよ。さっさと降伏してくれません?」
ルカさんはそう、面倒くさそうに言葉を吐く。戦う前の遠慮がちはどこに行ったのやら。ため息を吐きたかったが、吐く空気を俺は持ち合わせていなかった。
降伏。それはプライドの高い俺にとって、1番嫌なことであった。大人気ないが、使うことにする。
──────能力《解放》──────
そんなことを頭に念じれば首にかかっていた闇の手が消える。そして、そのことに驚いているルカをそのまま押し倒す。しかし、ルカはまだ余裕そうな表情を浮かべていた。
「へぇ、能力あったんですね。」
さも感心したかのような言い草はあまり気に入らなかったがまあいい。勝てば良いのだから。俺はそのままルカの心臓に剣の切っ先を当てる。五感が鋭くなった俺にはルカの心臓の鼓動が離れていても聞こえた。
「降参しろ。」
俺がそういえばルカは生々しく口を動かす。
「嫌だ。」
俺は拒否したルカに対し、脅しとばかりに心臓に軽く剣先を差し込む。ルカの上品なスーツの下から鮮血が滲む。そうしても、ルカの余裕そうな顔持ちは変わらない。
「早く降参しろ。」
「しませんよ。既にそこは弱点では無いので再生しますから。」
そうニヤリと歪んだ笑いを浮かべているルカさんが嘘をついているとは思えなかった。
「…降参しないとお前の口に雑草詰め込むぞ?」
「あ、降参します。」
…勝ちは勝ちだ。
ここで切ります!今回はルカさんの強者感を出せればなーっと思ったので書きました!!…皆さん、お察しの通り、ほとんどのめめ村メンバーの能力が明かされていないんです…!!今更?と思うかもしれませんが、そうなんです。いやぁ、恐ろしい()
それと、私の物語を題材に三次創作を作ってもいいか、的な質問が来てたのですが、私の作品を参考にしたことと、私に一言かけてくれれば全然大丈夫です!むしろ嬉しいです!!あ、丸パクリ…というか物語をそのまま書き写す的なのはおやめ下さい。設定などは一言と、参考すると記載してくくれば大丈夫です。
それでは!おつはる!