殺し屋パロ
or視点
突然目の前に 、 血飛沫が上がった 。 白と黒の大理石は 、 次第に紅へと染められる 。 徐々に元の色は見えなくなり 、 最終的にそこは 、 真っ黒な世界になった 。
orf - 「 … は ? 」
僕の感情は 、 今その一言に尽きる 。
何が起こった ? なんで血飛沫が上がった ? なんで何も見えない ?
…… っ 、 なんで … 、 両親と秘書以外の気配がするの …… っ
それを理解した途端 、 自分の立場を心の底から恨んだ 。
親に愛されながら 、 可愛がられながら生きてきた僕は 。 親を守れる程の武術なんて 、 もちろん身についてるわけがない 。 自分が有名なとこの社長息子だから 。 僕には誰かに恨まれ 、 殺されるリスクも隣り合わせなんだと 。 今になって気づき 、 今になって後悔した 。
遅すぎると言うのに 。
✘✘✘ - 「 まだ 、 喋んないで 。 」
自分の死を覚悟したのにも関わらず 、 思ったより温かい言葉と温もりが 、 心の中に すっ と入ってくる 。
けど 、 この人は 。 今まで身の危険を感じたことのないほど平和な空間にいた僕にでさえ伝わり 、 理解できるような 。 視界は暗く閉ざされているのに 、 ひしひしと伝わってくるような 。
そんな得体の知れない 「 殺意 」 を纏っていた 。
✘✘✘ - 「 …… もういいよ 。 」
伏せられていた視界が開け 、 悲惨な景色が目の前を染める 。
なぜ僕だけ生き残ってしまったのか …… 、 なぜ僕の両親が殺されなければならなかったのか 。
そんな言葉が頭の中をぐるぐると駆け巡り 、 永遠とループしていた 。
orf - 「 … ねぇ 、 なんで …… っ 」
悔しいことにも 、 ショックを受けた僕の声はひどく震え 、 なかなか声にはならなかった 。
必死に絞り出したその短い言葉だけで 、 目の前にいる彼を睨みつける 。
聞きたいことはいっぱいあった 。
なぜ両親は殺されたのか 。
なぜ静かにさせられたのか 。
なぜ今日だったのか 。
…… なぜ 、 僕だけ生き残ってるのか 。
…… なぜ 、
君の方が辛そうな顔をしているのか ___ 。
✘✘✘ - 「 …… 殺した理由は言えない 。 …… けど 、 」
そこで君は一息おき 、 メガネを軽く持ち上げた 。
✘✘✘ - 「 …… 君だけ生かした理由なら教えられる 。 」
✘✘✘ - 「 君には見込みがあったから 。 」
この人は何を言っているんだ … ?
再び僕の頭は多くのハテナで埋め尽くされる 。
✘✘✘ - 「 君 、 うちの組織入ってよ 。 」
殺し屋への誘い …… ?
僕の親を殺した本人が …… ?
正直 、 「 ふざけんな 」と言う思いでいっぱいだった 。
僕にとって最愛で 、 ずっとずっと可愛がってくれて 。
どんなに悪いことをしても 、 僕のことを愛してくれた 。
そんな両親を殺されて …… 殺し屋になる 、?
…… 僕としての想いは一つだけ 。
もう2度と 、 僕みたいな思いをする人は出て欲しくない 。
orf - 「 ふざけとんの 、? 実の親殺されて … っ 」
orf - 「 …… そっち側なんて行かん 。 」
僕ははっきり彼の目を見て告げた 。
…… 告げた 、 はずだったのに 、 っ 。
✘✘✘ - 「 …… 。 」
彼の無言の圧と 、 その殺し屋らしい睨みに負ける 。
僕に追い打ちをかけるように 、 彼は言葉を発した 。
✘✘✘ - 「 俺 、 今さ 。 …… 君を殺すことも 、 出来んだよ ? 」
そう言って首元に突きつけられたナイフは 、
月の光を反射して嫌なくらい輝いている 。
orf - 「 …… っ 、 」
僕は近くにあるガラスの破片を手に取り 、
彼から距離を取ろうとした 。
…… が 。
✘✘✘ - 「 素人が俺から逃げられないって 。 」
思った以上にその細い体から出る力は強く 、
片手で床に押さえつけられてしまった 。
✘✘✘ - 「 … どっちがいい 、 選ばせてあげる 。 」
変なところに人の心が働いているな 、
と我ながら今考えるべきじゃないことを考える 。
✘✘✘ - 「 今ここで俺に殺されるか …… 、 」
その声は想像を超える異質さがあって 。
✘✘✘ - 「 俺について来てこっちに染まるか 。 」
少し踏み間違えた彼なりの優しさだろう 。
と 、 なぜかそう思えてしまった 。
…… 僕は両親のために 。
両親のそばに行きたいけどそれをきっと 、
僕の家族は望まない 。
…… 、 両親がくれた白さを汚すのは気が引けるけれど 。
僕は両親の分まで生きる 。
だから答えは一つ 。
案外早く答えが出た 。
orf - 「 着いてくで 、 僕 。 」
エメラルドの瞳が見開かれる 。
判断の速さに「 まじか 」とでも言わんばかりの
あほ面に思わず笑う 。
✘✘✘ - 「 …… 早いね君 、 面白いや … ニコッ 」
その笑顔は殺し屋の君でもなく 、
黒に染まった君でもなく 。
初対面なのに 。 僕の親を殺した張本人なのに 。
優しく穏やかな君自身の笑顔に見えた ___ 。
ようやく始まりました … w
1周年記念で募集していたリクエストの
消化です ~ ‼︎
記念すべき一人目は内容がどタイプすぎた
はくちゃんの「 愛を知らない君へ 」です !
そして 、 やはりこちらも ……
短編集という名の長編でお送りいたします ! w
話数の目処はあんまり立っていないんですけど …
まぁ 、 5話以内に終わればいいなと … ww
描きたいのと 、 やりたい表現やシーンが
たくさんありすぎて困ってます !
あともう少しでテストなのでしばらく投稿お休みです👍🏻
コメント
3件
エメラルド色って事は確実にqnちゃんだね!!? いやぁ……最初からまさかの流血表現?みたいなのが書かれててどんな物語になるのかが気になりすぎる、、 愛を知ってるのはorfくん……?qnちゃんが愛知らんのかな……? orfくんが口悪いのもまた良き……!!✨(( 最高でした~!!👍🏻⟡.· 次も楽しみにしてる!♪ 菜々音師匠テスト頑張って〜!!💪🏻❤️🔥⋆͛
もうどういう内容をリクエストしたのか覚えてない …(( でも 最高っていう事は 分かった ! ありがとう !! 続きが楽しみだぁ ♪
最高すぎますね👍 最初血飛沫が上がって目が見えなくなった描写があったから目を潰されたのかと思っちゃった… きっと🍌ちゃんにも◯し屋になっちゃった理由があるんだろうなぁ、で、きっと悲しいんだろうなぁ、 ⛄️くんも言い方悪いけど温室育ちのお坊ちゃんみたく育てられてきたのに判断早いな 情報処理も早いし今後に期待するっきゃないっすねw これから出てくる残りのメンバーもどんな感じになってるのかめちゃくちゃ気になります!✨ いつも投稿お疲れ様です!ありがとうございました♪