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朝。
いつも通りの教室。
……のはずが、机の上に生クリームまみれのパンケーキタワーが建っていた。
「おっはよー!!」
ドアを蹴り開けて入ってきたのは、元気印のソラ。
「今日の朝ごはん、ついでに作ってきた!クラス全員分!」
「……多分、家庭科室じゃなくてここ、教室。」
「だいじょーぶだいじょーぶ!掃除すればOK☆」
続いて現れたのは、無言でタブレットを持ち歩くミナト。
「……またやってるのか。教師、呼ばれるぞ。」
「いいじゃん別に~、楽しいし!」
ソラが笑う横で、自分は椅子に座る。
多分、今日も騒がしい。
昼休みになると、クラスメイトが次々と集まってきた。
・料理男子のユウ(なぜか理科室で調理)
・音楽オタクのカノン(どこでもギター持参)
・いつも寝てるアオイ(たまに寝言で詩を詠む)
・理屈っぽいリツ(ツッコミ担当のようで一番ボケてる)
彼らはみんな、自分の友達だ。
特に理由もなく、自然に一緒にいる。
「なあ、放課後さ、屋上でパーティーしね?」
ユウが言った。
「いいけど、パーティーの定義が多分おかしい。」
「正解っ!」
ソラが拍手して、なぜかクラッカーを鳴らした。
……どうして学校って、こんなに騒がしいんだろう。
多分、普通じゃない。けど――
自分はちょっと、笑った気がした