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いるま視点
バレた。バレてしまった。
らんに迷惑をかけたくない。
巻き込みたくない。
関わってほしくない。
借金5000万。
助けてほしい。
聞いてほしい。
聞かないでほしい。
どうすればいい?どうすれば。
らんを目の前にして、俺はどうするべきか、分からなかった。
俺の中では様々な感情が渦を巻いていた。
ただひとつ思ったのが、こいつは俺を責めないのか、ということ。
「借金5000万って、なんのこと?」
らんが口を開き、そう問いかけてくる。
優しい声。…そんな声、出すなよ。
「…言っただろ。お前には関係ねえよ」
俺は先ほどと同じ答えを返す。
今までしてきたのと同じように、自ら壁を作る。
らんは俺の返事を聞き、少し目を伏せる。
沈黙の時間が流れる。
俺をどうしたらいいのか、分からないんだろう?
俺もそうだから、よくわかるよ。
なあ、俺は大丈夫だから、そんな顔しないでくれ。
こんなことお前が悩んでも、何も変わらない。
いつもみたいに、笑って、スベッて、こんなこと忘れてくれ。
…助けてくれると、期待してしまうから。
すると、ふいにらんが言った。
「大丈夫?」
「大丈b…」
「なんて、聞かれたくないよね。大丈夫って応えるしかないじゃん」
あ、笑った。
夕方の涼しい風が、あたりを揺らす。
らんは、まっすぐ俺を見て言う。
「大丈夫じゃないんでしょ。俺に聞かれて泣いちゃうくらい、限界なんでしょ?」
「え」
「俺が助ける。借金5000万、一緒に背負ってやるよ。どう?いい提案じゃない?」
「は、なんで、」
「なんでって。俺のメンバーだよ?リーダーがメンバー助けて何か悪いことでもある?」
「いや、そうじゃなくて」
「じゃあいいでしょ?なんとかなるって。俺には関係ないって言うけど、俺が無理矢理関わってんだからいいじゃん。そんなことよりも、どこに借りてんの?利息は…」
スマホを取り出しながら淀みなく話すらん。
決して強い口調ではないのに、らんには有無を言わさぬ雰囲気があった。
俺は呆気に取られた。
こいつ、こんなやつだったっけ。
「…聞かねえの?」
「ん、なにが?」
「俺が、なんで借金…」
「…言いたくないんでしょ。なら、俺からはもう何も聞かない。…さっきは無理矢理聞いて悪かった。ごめん」
「……なんで、そこまで…」
「んー…そうだな。いるまのおかげで…俺は少し、息がしやすくなった」
「は?」
らんが考えながら言う。
「俺がこの前熱出した時、いるまは『らんがいるってだけでいいんだと思う』って言ってくれた。普通のことを、いるまが認めてくれた」
「でも、それだけで…」
「うん。いるまにとったらそれだけかもしれないけど。俺は嬉しかった。だから、今度は俺が助ける番」
そう言ってらんはもう一度笑った。
なんだよそれ。
その言葉だけで、借金5000万肩代わりするって、馬鹿じゃねえの。
空虚@サブ垢
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しゃιϯ㌠
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きなこ ペア画ちゅー
654
#翠桃
しゃιϯ㌠
168
普通はそんなことしねえよ。
覚悟決まりすぎてんだよ。
…俺は運がいいな。
こんな仲間に恵まれて。
顔をあげる。
目の前には、らんがいる。
「…なあ、らん」
「ん?どうした?」
らんが俺を見る。
俺は下を向いて、目を逸らした。
けれど、できる限りはっきりとした声を出す。
「聞いてくれないか。俺のこと」
「…俺でいいの?」
らんの少し戸惑ったような声。
「らんに、聞いてほしい」
顔をあげる。
らんがこくりと頷くのを見てから、俺の過去を話した。
※夏休みが終了したので、冬休みまで基本的に更新をストップさせていただきます。
コメント
4件
更新ありがとうございますっ!! めちゃめちゃいいお話っ😭😭 🌸📢まじで神ぃぃっ😭😭 冬休みに早くなっておくれ…