桃猫【完結】

ーーー青の家ーーー

青「ただいまー」

桃「ﾋﾟｸｯ……」(顔だけひょこっと覗かせる)

青「ただいま、桃くん」

赤橙「お邪魔しまーす」

桃「ﾋﾞｸｯ！！」(逃げていつもの端に行く)

橙「あ……逃げた」

赤「やっぱりダメなんじゃない？」

青「大丈夫だと思うけど……」

橙「桃くーん、橙やでー？大丈夫やで？」

赤「怪しい人みたい」

橙「うるせぇわw」

桃「ﾌｰｯ……」

青「フーじゃないでしょ？大丈夫僕の友達だよ」

桃「……友達？」

赤「声かわいい」

青「そ、友達！悪いことしないから大丈夫」

赤「大丈夫だよ！桃くんよろしくね！ﾆｺｯ」

桃「…………」

橙「俺は橙！よろしゅうな！ﾆｺｯ」

青「ほら、何か言ったら？」

桃「…………？」

青「よろしくお願いしますって」

桃「……よろしくお願い……しましゅ？」

青「ん、偉い！ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ」

桃「…………ﾍﾍｯ」

橙「可愛ええなぁ」

赤「小学3年生ぐらいかな？」

青「あー確かにそんぐらいかも」

橙「桃ちゃん」

桃「……桃ちゃん？」

橙「桃のあだ名や！可愛いやろ？」

桃「……分かる、にゃい」

赤「本当に単語だ」

橙「ん〜、なら面白い話したろか？」

桃「……面白い？」

橙「せや！」

赤「仲良くなってるんだけど……」

青「早くない？僕の1ヶ月間なんだったの……」

赤「青ちゃんは頑張ったよ！頑張ったからこうやって俺達が話せるんだから！」

橙「どや！おもろいやろ？」

桃「？？？？」

橙「じゃぁ、凄いの見せてやる！」

青「橙くんの笑わせたい精神が出てる……」

赤「確かにww」

橙「これをな？こうすると……パッと消えるんや！」(手品をする)

桃「消えりゅ！」

橙「ここちょんって触ってみ」

桃「…………」(触る)

橙「じゃーん！戻ってくるねん！」

桃「戻りゅ！しゅごい！」

(パァっと笑顔になる)

橙「やろー？いい笑顔や！」

桃「笑顔？」

橙「そや、自分ええ顔してるで？」

桃「？？」

赤「桃くん、俺らと話してれば普通に話せるようになりそう」

青「そっか、教えればいいのか」

赤「何やろうとしたの？」

青「本読ませようかなって…接続詞って本とかの方がいいかなって…」

赤「実践の方が早いっしょ！」

青「それもそうかも」

赤「桃くん！！」

桃「…………？」

赤「言葉の勉強頑張ろうか！」

桃「言葉、勉強？」

赤「そう！桃くんはね、今は、単語を並べてるだけでお話してるの」

桃「単語、にゃらべる」

赤「そう、例えば……さっき分からないをなんて言った？」

桃「……分かりゅ、にゃい？」

赤「それはね、分からないでいいの」

桃「わかりゃにゃい……」

赤「そそ！」

青「何が足りないか、僕たちとお話して治してこうね！」

桃「……はにゃし……しゅる？」

橙「それは、話をするや」

桃「はにゃしをしゅる」

赤「うん！あってるよ！すごいね」

桃「おはにゃしをしゅる！」

青「ｸｽｯ、あってるよ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

桃「俺、これ、しゅき」

橙「なでなで好きなん？」

桃「しゅき、嬉しい、ある」

赤「嬉しくなるね」

桃「うれしくにゃる！」

青「そっか、いっぱいしてあげる」

桃「感謝！」

橙「感謝ってwありがとうな？」

桃「ありがと？」

赤「感謝の意味だよ」

青「日本語、頑張ろうね」

桃「頑張りゅ！おはにゃしをしゅる！」