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きゃあああああ!!と悲鳴が響き渡る血と死体だらけの池袋
ティード「ぐおおおあああ!!」
ティードはSAT部隊と交戦を繰り広げている。
ニュースキャスターの乗るヘリコプターが池袋上空を旋回している
ニュースキャスター「信じられない光景です!狼です!絶滅したはずの狼が警察隊と戦闘を繰り広げております!米軍基地で出現した狼と同一人物なのでしょうか!?」
ヴェンデッタは空を浮遊し、旋回するヘリコプターと並走した
ヴェンデッタ「邪魔よ!ツンドラ!」
巨大な針の物体が生み出され、ヘリコプターに激突した
ニュースキャスター「うわああああああああ!」
そう言ってヘリコプターはビルに激突し、爆発を起こした
悠「なんなんだよこれ…奴ら、ついに東京まで攻め込みやがった」
俺は咄嗟に異世界から逃げ込んできた
悠「海賊共に、サダベルまで…サダベルが学園を滅ぼしたのか?」
悠「まてよ…海賊団幹部は池袋に集結している…だったらケッカイ島の警備は弱いはずだ…今しかない…」
悠「雪や誘拐された人々を救えるかもしれない」
俺はすぐに携帯を取り出し、釜野に電話をかけた
釜野「悠か?!今どこにいるんだ!無事なんだな!?」
悠「聞け!本当のことを話せるようになった!誘拐された人々を救えるのは今しかない!」
釜野「は?何言ってんだよこんな時に!」
悠「説明はあとだ、今すぐ部隊をよこせ!警視庁前で落ち合おう!」
AM2時 警視庁前
俺は警視庁へと走った
釜野「来たか!」
門にもたれかかる釜野の後ろには、警察隊がぞろぞろと待っていた
悠「こんなに警察隊が…局長の許可は取れたのか?」
釜野は口を噤んだ
釜野「それが…局長が見当たらない、どこに行ったのかわからないんだ」
釜野「それで、本当のことを話してもらおうか?探偵さんよ」
悠「そんなこと言ってる場合じゃないんだ、あの化け物共がこの世界にいるときが最大のチャンスなんだ、全てが終わった後、必ず話す!今は俺の言うとおりにしてくれ!頼む!」
釜野「…わかったよ、お前は昔からそうさ、一人で突っ走ってる」
釜野はポンと肩を叩いた
釜野「だが、今は俺がいる。お前を信じるよ」
悠「ありがとう」
悠「じゃあ早速だけど、これから俺のすることに驚くなよ」
釜野「は?」
悠「リンク!」
俺は右腕を伸ばし、目の前にゲートが顕現した
警察隊はガヤガヤと騒然とした
釜野「なんだ…何が起きてるんだ…!?」
釜野は驚きを隠せない
悠「行くぞ、俺についてこい」
AM2時30分 スモーク山 小屋前
俺たちは真夜中の異世界へと足を踏み入れた
俺はコロウの小屋のドアへと走った
ドンドンドン
悠「爺さん!俺だ!悠だ!」
ガチャリと扉が開いた
コロウ「おお、悠。生きておったか」
悠「手短に言う、海賊たちは今人間世界で交戦してる、ケッカイ島へ乗り込んで、人間たちを助けたいんだ!あなたの力を貸してほしい!」
コロウ「お前は、やはりあの人間に似ている」
悠「は?」
コロウ「何でもない、昔の話だ」
コロウは猟銃を構えた
コロウ「いいだろう、手を貸そう」
コロウは手を差し出した
悠「本当にありがとう」
俺はその手を掴み、握手を交わした
コロウは小屋の棚からボルトアクションの小銃を取り出し、小屋を出た
悠「じゃあ、いいな?ケッカイ島へ繋げるぞ」
釜野はごくりと固唾を飲んだ
悠「リンク!」
俺の世界を繋げる力は、同じ世界の特定の場所をイメージすることでその場所に移動することができる。つまりテレポートとしても活用できる。
AM3時 ケッカイ島
ざあああああ!と大雨の降る真夜中のケッカイ島へ踏み込んだ
びしょびしょに濡れた砂浜を俺たちは歩いた
釜野「ここに…誘拐された人たちが…」
雨に撃たれる顔を手で振り払いながら話した
コロウ「幹部はいなくても、下っ端はぞろぞろいるぞ。わしが先導する、ついてこい」
コロウはガチャリと猟銃を構えて、進み始めた
島の森入口から下っ端海賊が警備を固めている
下っ端「あ?なんだ…あれ」「おい!探偵たちが攻め込んできたぞお!」
カンカンカン!!と島中にベルが鳴り響き、下っ端が襲い掛かってきた
釜野「早速バレたがどうするんだ」
悠「まぁやることは一緒だ、全員地獄に送ってやる」
カチャっとリボルバー拳銃を構えた
悠「あ…」
おれはとんでもないことに気づいてしまった
悠「弾が…切れた…」
長い戦いで限られた弾を使い果たしてしまったようだ
コロウ「ほれ、手を貸せ」
コロウは右手を差し出した、すると
コロウの手の平から銃弾が生み出されてゆく
零れ落ちた銃弾を釜野が拾いあげた
釜野「本当にリボルバー拳銃の銃弾だ…一体どうやって…」
コロウ「これがわしが使う魔法、無限弾薬だ。魔力が尽きるまで、あらゆる銃の銃弾をほしいと思った数だけ生み出すことができる」
悠「ありがてぇ!」
俺はありったけの銃弾をポケットにしまい、拳銃にガチャガチャと銃弾を込めた
下っ端「あそこにいるぞお!矢を放てえ!!」
下っ端海賊がぞろぞろとやってきた
悠「始めるぞ、救出作戦!」