「申し訳ございません!」
悲鳴に近い声を上げ、マディは勢いよく膝をついた。
「どうか、それだけはご容赦を!」
冷たい床に額をつける。掃除をしても埃っぽい廊下の匂いが、マディを余計惨めな気持ちにさせていた。
(あんな奴のせいでフレデリク皇太子殿下に怒られてしまった!)
怒りが沸々と湧いてくる。あいつが気まぐれに服の好みなんて変えたばかりに、自分がこんなことになってしまった。
(バカな第三皇女なんかのせいで、私が……!)
俯いたまま、歯を食いしばった。
毎日毎日着飾って、人の迷惑も知らずにどうでもいい仕事を頼む女。
側室の子のくせに皇族として受け入れられて、贅沢を繰り返している。それだけでも腹が立つのに、自分にこんなことをさせるなんて。
到底許せる訳もなかった。
あのバカな皇女――アンジェリカを。
(さっきの着替えのときも、やけに反抗的な態度だったし)*************
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