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誕生日オメデトウ
・誕生日パロ
・尊いあやクルクル
・体が2つ
・恋愛表現ほんの少し
・死ネタ
__お前は人間だ。いつかは死ぬ。人間は歳をとり、寿命が尽きる前も後も何時かは命が無くなる。
__反対に私は魔物。不老とは変わりない。歳はとらない、寿命が尽きる前も後も。
そんな魔物と人間のハナシ
「あやー!!」
学校帰りの彼奴が帰ってきた
「どうした?」
首を傾げ何をそんなに焦っているのか聞いたら
「今日は君の誕生日だろう!」
そう言えばそうだな。最近は何もしなさすぎて自分の誕生日すら忘れてしまっていたんだな。
「ほら!準備して出かけるよ!」
そう言われて外に連れ出された。
「何処に行くのだ。」
手を引っ張られながらそう聞くと
「秘密」
と、手を引き続け言った。
16分後_
「ここだよ!」
見せられたのはただ日が沈むだけの物。なのにそれが綺麗に感じた。
「おぉ…凄いな。」
「えへへー!」
クルークがこんな子供っぽい笑顔を作るとは思ってなかったから、少し可愛く思えてくる。
「…ねえあや、」
「?何だ。」
「もしも…さ、僕(人間達)が君(魔物達)と戦う事になったらどうする?」
「は?」
突然の事を言われて少し戸惑ったが
「…まあ、お前を狙う奴から全力で守るぞ」
「そっか。ありがとうね。」
そんな話をしているうちに日が暮れて来た。
「あ…、もう20:00だ。」
「そろそろ帰ろう。」
「そうだね。」
(トコトコ)
帰りながらも雑談をしながら歩いているとクルークが急に走り出した。
「君!危ない!」
道路に子供が倒れていてそこにクルークが助けに入った。
「…!まてっ!クルー…」
大きなクラクションの音が脳に響いた
「ぁ…」
引かれる直前にクルークは子供を掴み、私の方へ投げた。
そして
(ドゴッ)
鈍い音がして、嫌な匂いがしてきた
目の前には轢かれたクルークが倒れていた
すぐ近づいた。
「クルークッ!起きろッ!!」
「あ…あや…あの子供は無事…かい、?」
「無事だぞ!」
「そう…かい良かった…よ…。言うの…忘れ…てたか、ら最後に…」
「最後なんて言うなッ!」
「誕生日おめで…と。好きだ…よ。」
そう言って目を閉じた。
5年後
まだ、クルークの墓に居る。
あの「誕生日おめでとう。」がまだ脳に残っている。
「今日はお前の誕生日だな。」
「…あの言葉ありがとう。私も愛してるぞ。」
「お休み。クルーク」
そう言い残し、来世へ行こう。
お前と一緒に。