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翌日。
スタジオに入った瞬間から、らぴすの足取りは重かった。
心音「おはよう」
らぴす「……おはよう」
ロゼ「遅い」
らいと「ちゃんと寝とうと?」
みかさ「顔色やばい」
メルト「……」
らぴす「寝てるよ」
そう答えるけど、声が少し揺れている。
(昨日よりひどい)
(なんで誰もちゃんと止めないの)
スタッフ「今日は生配信いきまーす!」
その言葉で空気が動く。
らいと「大丈夫か?」
ロゼ「いけるでしょ」
みかさ「いつも通り」
メルト「……」
らぴす「うん、大丈夫」
また同じ言葉。
でも心音だけは、視線を外せなかった。
配信開始。
画面の前では、笑顔。
コメント欄はいつも通り流れていく。
『最高!』
『仲良いね!』
『めておら好き!』
でもらぴすの声だけ、少し遅れていた。
らぴす「ありがとう…」
一拍遅れた返事。
(違う)
(ほんとに無理してる)
ロゼ「もっとテンション上げて」
らいと「合わせてくれん?」
みかさ「声小さい」
メルト「……」
らぴす「……ごめん」
その一言が、画面には映らない場所で落ちる。
配信終了。
拍手と同時に、らぴすは椅子に少し沈み込んだ。
心音「らぴす」
返事はすぐには返らない。
らぴす「……なに」
心音「ちょっと休んだ方がいい」
らぴす「大丈夫だって、」
心音「大丈夫じゃないでしょ」
一瞬、空気が止まる。
ロゼ「もういいって」
らいと「本人が言っとるやろ」
みかさ「しつこい」
メルト「……」
らぴすは小さく笑う。
らぴす「ほんとに大丈夫だよ」
でも、その笑顔は崩れかけていた。
帰り道。
(なんでだろ)
(ちゃんとやってるのに)
(ちゃんと笑ってるのに)
足が止まる。
らぴす「……もういいかな」
小さすぎて、誰にも聞こえない声。
そのまま、また歩き出す。
夜風が冷たい。
でも、もうそれすら感じにくくなっていた。
──第12話 終わり。
【次回予告】
“気づいた人”と“気づけない人” そして、ついに止められない変化が訪れる──
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コメント
8件
続きが気になる💭👀✨(っ ॑꒳ ॑c)ワクワク
続きめっちゃ気になります…
