テラーノベル
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「ここはどこ?」
真っ白い天井を見上げた
周りを見ると殺風景な白い壁が広がっていた
私は昨日、何をしていたんだっけ、
思い出せない
ぎしりと音を立ててベッドを降りると
その横からどすんと何かが落ちた音が鳴った
「わっ?!」
気になり反対側を見てみると一人の女の子が落ちていた
「いった、」
誰だろう、そう思いながら近づくと女の子の方も誰?という感じの表情だった
「…えっと、わ、私は、望月柏です」
私より少し大きな茶髪の少女は望月柏と名乗った
少し話したあと、ここはどこか、何があるか、出口はあるかを二人で調べた
「…何も無いですね」
「ですね、」
これ以上見ても何も無いと潔く諦め二人でベッドに座る
一体どうしたものか、と周りを見渡していると何も無いこの部屋にピッと電子音が響いた
驚き二人で音のなった方を見るとそこには一つの画面があった
「あれ、何か…書いてる…?」
「え、ほんと?待ってください」
今読んでみます。
そう言いながらじぃーっと画面を見つめる柏ちゃん
その横顔を見ていると理解した柏ちゃんとふと目が合ってしまう
「何て書いてあったの?」
「”50秒間目を瞑れ”だってさ」
「え、それだけ?」
「それだけ。」
案外しょぼい命令?に少し驚きながらも従う
二人で座りながら50秒間目を閉じる
あと少し
突然、ピピーッという大きな音が部屋に響き渡り驚いた反射で目を開けてしまう
「…あと30秒だった」
「いやこれは反則でしょ…」
だよね、と軽く相槌を打ち再び目を瞑る
そのまま少しあとにサイレンのようなものがなったり、また大きな音が響くなど、たくさんのことがあった
案外簡単ですぐに終わった
「はぁ、終わった、」
「だね、」
疲れたー、と少し肩の荷を下ろしていると突然背中に音を受けた
キィ、と何かが軋むような音が鳴り二人で後ろを向く
そこには、今まで無かった扉があった
「…行く?」
「…行きましょうか」
そのまま私達はこの部屋を出た
第一話 白い部屋
コメント
9件
あっここにも物語を書く天才がいたっ
いやあ続きが楽しみ
誰と私の物語だよこれ