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朝,入間の「よくないよッ!!」という声で目が覚めた
隣の部屋でもかなり聞こえる……
オペラ「おはようございますアイ様
お着替え失礼します」
『はぃ…………』
アタシは朝が弱く大体ポケッとしている
俺はオペラさんは目にも留まらぬ速さでパジャマから制服に着替えさせられていた
…………あれ,冷静に考えれば男性に着替えさせてもらうのってヤバいんじゃ…
顔を真っ赤にさせながらもオペラさんの後について行き食卓へ行く
既に入間とおじいちゃんが居た
サリバン「よく眠れた?」
『は,はい!ベッドもふかふかで…久しぶりにぐっすり眠れました!』
ヒーロー活動であんまり寝れてなかったから体とか痛くないや
入間「うっはい…」
あらら…この様子じゃ良く眠れなかったんだね
サリバン「今日は初登校だもんね〜」
入間はピクッと反応した
入間「あのっ,ごっご相談が」
サリバン「ん?」
学校関係だろうなぁ…そりゃ怖いもんね悪魔の学校なんて
入間「学校のことなんですが…」
サリバン「あっその前に!」
ちょいちょいとオペラさんに何かを持って来るように指示をした
え,なんなんだろうちょっと怖い
そういって持って来たのは2つの山
俺と入間の名前がある
サリバン「入学祝いー! みてみて!奮発しちゃったー
オペラと2人で刺繍もいれたの! 慣れないことで疲れちゃったけど楽しかってさあ
使ってね! で?相談って?」
入間「(無理)」
こりゃ言い出せるのは無理だな
オペラ「_…全く
気まぐれにも程があります
養子などいくらでもとれましょうに
わざわざ人間の子を孫になど…
それにたまたま迷い込んだ彼女も孫にするなど…
一体何をお考えで?」
サリバン「…べっつにぃ
手のかかる子ほどかわいいってね!
よしあとを追うぞ
はじめての登校!」
オペラ「今日は1日自宅業務です」ガッ
アズ「お早うございます入間様!!アイ様!!」
『あ,うんアスモデウス君…おはよう…』
入間「おっ,はよう…アスモデウス君…」
アズ「どうぞ「アズ」とお呼びください!」
『え,うん……』
アズ「あっお鞄お持ちします!」
「特待生だ
主席侍らせてるって本当だったんだ」
「すげー」
ヤバい,凄い注目されてる!アタシはこういうの苦手なのに〜…!
入間「とっとりあえず立とうか!
鞄は自分で持つよ!」
俺達は3人で講堂?に向かう
入間&アイ「『使い魔召喚?』」
あ,入間と被った
アズ「はい
悪魔学校(バビルス)の伝統行事です
召喚した使い魔の質で生徒の位階(ランク)を計ります
そしてその位階(ランク)を上げていくことが悪魔学校(バビルス)での成績に繋がるんです」
入間「へえ」
『そう,なんだ…』
王道ファンタジーみたいでカッコいい…!
入間「(使い魔って…人間食べたりしないかなぁ…)」
『入間?帰って来て〜?』
アズ「あちらですよー」
『分かった』
俺は入間の手を引いてアズ君について行く
中々にざわざわしてる…緊張とかはしないのかな?
入間「きっ,緊張感あるね!」
アズ「これでクラスも分かれますし
担当官も有名ですからね」
入間「担当官?」
突然ドン,と思い切り扉が開いた
アタシはその人を見て顔を真っ青にし,アズ君の後ろに隠れる
アズ「アイ様?」
『後ろに居させて…』
何もいうな,という圧を掛ける
カルエゴ「粛に
監督官の“ナベリウス・カルエゴ”である」
頼むから気付かないでよ〜…
カルエゴ「この行事は常に私の担当だ
なぜか?私が常に厳粛であるからだ
貴様等が使えない“ゴミ”か
はたまた多少は使える“ゴミ”かを判断する」
いやどっちでもゴミ!!!!!!
カルエゴ「例えば」
カルエゴさんはアタシ達に近付いた
それ以上来んな!←めっちゃ怖い
カルエゴ「祖父の威光を借りて栄えある場で下品な呪文を唱え
あまつさえその日の内に乱闘騒ぎを起こすようなゴミがいたら 即処分対象である
なぁ?サイキアイ?」
なんで名指しなんだよ!そしてなんで僕だけ!?
今の俺は某鬼ゲーのた◯しみたいにガタガタと震えている
カルエゴさんはくるっと振り返る
カルエゴ「故に出来の悪い者は即刻退学処分とするのでそのつもりで」
「退…!?」
ザワッ,とする
カルエゴ「粛に」
取り出したのは可愛い説明セット
え,あれ自分で用意したんだったらギャップ凄くない…?
①羊皮紙に血で丸を描く
②魔法陣の中へ
③羊皮紙を中央の蝋燭にくべる…と
④煙が形を成し使い魔に!
全員が読み終わるや否やカルエゴ卿は説明セットをバシーン!!とはたき倒した
カルエゴ「概要は以上だ」
嫌いなんだ,あの可愛い説明セット
そして自分で用意したやつじゃないんだ…
カルエゴ「羊皮紙は私の印が入ったものを使うように
不正があればすぐ分かるからな…」ジロ
だからこっち見ないで!!
1人の悪魔が危険はないのかカルエゴ卿に聴いた
カルエゴ卿曰く,血が濃い契約なのでもし使い魔が主人に刃向かえば躾という名の処罰が下るそうだ
カルエゴ「心してかかるように
並べ!粛に!!」
アタシ達,魔力は無いが大丈夫かな…
アズ「敵意丸出しですね,あの男」
入間「うん…(よっぽど入学式の騒ぎが気に入らなかったんだなぁ…それにしてもアイ姉かなり目をつけられてたけどなんでだろう?)」
アズ「ご命令とあらば特攻しますが!?」
入間「いやだめだめっ」
『落ち着いてアズ君』
カルエゴ「そこっ早く並べッ」
皆どんどん使い魔を召喚している
因みに私は入間の後ろだ
入間「わーすっごいなぁ…」
アズ君の番になり,大きな蛇を召喚した
綺麗で美しい蛇だ
アズ「入間様!アイ様!」
入間「すっ凄いねアズ君!!」
『綺麗な使い魔… ゴルゴンスネークだっけ』
こういう時にネットで生きていた知識が生きるとは…
アズ「有難き御言葉!
しかし入間様とアイ様がこれから召喚する魔獣に比べれば…」
入間「それはどうだろうか…」
『うう〜ん…』
肝心の魔力が無いからなんとも…
カルエゴ「(ゴルゴンスネーク…
流石はアスモデウスの家系といったところか…
特待生に敗れたときいたがあの実力で…?
信じ難い…が,まぁすぐに分かる…
奴らがいか程の実力か_…)」
入間の番になり,前に行く
入間「(うぅっ注目されてるなぁ……
というか…僕とアイ姉,魔力とかないんだけど…
使い魔とか出せるのかなぁ……
確か出来が悪いと退学って…退学!??
そうだよ!学校側から退学にして貰えば万々歳じゃないか!
この授業で僕が何も召喚できなければ…!!)」
めっちゃ笑顔…考えてる事がなんとなく分かる
チラッとカルエゴさんを見る
カルエゴ「(ヘラヘラしおってぇ
奴にそっくりだ!!
そう,喧しく・節度がなく・マイペース
私の三大嫌悪を凝縮したあの阿保理事長に!!!
今までどれだけ奴に振り回されてきたことか…ッ
きまぐれで給料を減らす!自作の説明セットを押しつける!
入学式の進行(プログラム)もめちゃくちゃにしおって…!!
あのニンゲンだってそうだ!孫にしてこの学園の席を無理矢理空けて通わせやがって…!
だがこの行事の権限者は私…!
少しでもヘマをしたら即処分にしてやるわッ(八ツ当たり)
貴様の自慢の孫をな…ッ!!)」
なんか急激にカルエゴさんに謝りたくなって来た
入間は羊皮紙に自分の血で丸を描き蝋燭にくべた
でも待って…召喚って…
悪魔が魔獣を使役する儀式,または…
人間が悪魔を使役する儀式だったような
そして羊皮紙にはカルエゴさんの印
ま,まさか!!!!!!
『待って入間!』
アタシが声をかけたにはもう遅く周りが光った
入間「えッ」
カルエゴ「はッ!?」
ズズ…と魔法陣から何かが出て来る
入間「!!出たッこっ…
これが僕の__…使い魔_…」