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ぷり:あきを“弱く愛している”。愛=不安。情緒不安定。
あき:りぬの親友。まっすぐで優しい。
るぅ:りぬを閉じ込めるほど執着している。静かなメンヘラ。
りぬ:あきの親友。強く見えて、本当は繊細。
🍅「……あき、今日もあいつと一緒だったよね」
放課後の教室。
窓の外は夕焼けで、全部が赤く染まってる。
ぷりは笑ってるのに、目だけが笑っていない。
🥔「あいつって、りぬのこと?」
あきがそう聞くと、ぷりは少しだけ唇を尖らせた。
🍅「親友、だもんね。仕方ないよね」
言い方がやさしいのに、どこか刺さる。
あきは苦笑した。
🥔「ぷりだって大事だよ?」
その言葉に、ぷりの呼吸が止まる。
大事。
その曖昧な言葉が、ぷりを何度も壊す。
🍅「大事、じゃ足りない」
ぽつり。
🍅「俺だけ見てよ」
その声は小さいのに、重かった。
同じ頃。
りぬは、知らない天井を見上げていた。
カーテンは閉め切られ、時間の感覚が曖昧になる部屋。
🐶「……るぅ?」
扉の向こうから足音。
鍵の開く音がして、るぅが入ってくる。
🐹「起きてたんだ。えらいね」
優しい声。
でも、扉はまた静かに鍵をかけられる。
🐶「どうして帰してくれないの」
りぬは泣いていない。
泣いたら、るぅが嬉しそうにするから。
るぅは微笑んだ。
🐹「外は危ないから」
🐹「僕がいれば安全だよ」
その言葉は甘いのに、鎖みたいだった。
🐹「僕、りぬがいないと生きられない」
依存は告白みたいな顔をする。
りぬは目を閉じた。
(あき、ごめん)
親友に助けてほしいと思う自分と、
知られたくない自分が、胸の中で喧嘩していた。
翌日。
あきは違和感に気づく。
🥔「りぬ、今日も休み?」
三日目だった。
スマホに送ったメッセージは既読にならない。
ぷりが、横から画面をのぞく。
🍅「心配?」
🥔「当たり前でしょ」
あきの即答に、ぷりの胸がひりつく。
(俺より?)
🍅「……俺がいるのに」
小さな呟きは、あきには届かなかった。
その夜。
るぅは、りぬの前に座る。
🐹「ねえ。あきのこと考えてる?」
沈黙。
それだけで、るぅの指が震える。
🐹「りぬは、俺だけ見てればいい」
強くはない声。
でも逃げ場はない。
りぬは静かに言った。
🐶「るぅ、それは愛じゃないよ」
その一言で、空気が凍る。
るぅの笑顔が、少し崩れた。
一方で、ぷりは自室で天井を見ていた。
あきの「大事」が頭から離れない。
(大事じゃ足りない。足りない足りない足りない)
スマホを握りしめる。
あきの位置情報アプリを開きかけて、指が止まる。
🍅「……やだ、俺」
わかってる。
これが普通じゃないことくらい。
でも。
🍅「失うほうが、もっと怖い」
涙は出ない。
ただ、胸がぎゅっと潰れる。
親友を想う気持ち。
恋人を独占したい気持ち。
それは似ているようで、まるで違う。
でも四人は、まだ知らない。
この歪んだ愛が、
少しずつ交差し始めていることを。