テラーノベル
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「おやすみ、シャルル」の締め方がすごく良かったです。風邪で弱っているからこそ出た本音というのが自然で、シャルルの驚いた反応も愛らしかった。フランスと日本の風邪の対処法の違いのちらつかせ方も、この物語ならではだなと感じました。次第に心を開いていく過程が丁寧で、続きが気になります。
ーお医者さんになるんだから、自分の体調管理ぐらいしないと、
ーほんとに、出来損ないね。
どんなにシャルルに絆されても、あの頃の記憶はずっとあって
私の脳裏に、生涯ずっとこびりついていると思う
『…んん』
「…あ!オネーサン!」
『シャルル…?』
目が覚めると、私はいつもシャルルと寝ているベッドの上に寝ていた
『私…あ』
そうか…夏風邪だ
「んもー!俺ビックリした!急にオネーサンがぶっ倒れるからさ〜?運ぶの大変だったんだよー!重くて!」
『は?』
「オネーサン、何食べたい?」
『…できるだけ軽いやつ』
「軽いやつー?」
シャルルは怪訝な顔をした
…ま、フランスと日本じゃ風邪の時の対処法違うかも…
『…じゃあ、プリンとか…』
「はーい♪」
『…一人で行くの?』
「オネーサン動けないでしょー?」
『…レジの時、どうすんの』
「普通にその時レジの人にイヤホンを渡す!」
脳筋だなぁ…
…頭がガンガンする
「買ってきたよ〜」
『…ありがと』
シャルルが来たことによって、静寂が破られた
「プリンと〜…レトルトおかゆ?ってやつと〜…スポドリ!」
『こんなに買ってきてくれたんだ』
「そう!俺、オネーサンの為に頑張ったんだよー?」
『…シャルルは偉いね』
「…違うし!俺は天邪鬼!」
「ほら、俺が食べさせたげる!あーん♪」
『…おいしい』
「へへっ!そうでしょ〜!」
『…もうお腹いっぱい』
「えー?でもまだこんなに残ってるよー?」
『後はシャルルが食べな…』
「んも〜…はぁ〜い」
シャルルは拗ねた表情をしてプリンを頬張った
『…あ、私と同じスプーンだからシャルルワンチャン風邪移っちゃうかもよ…?』
「移らないって!オネーサンじゃないんだし!」
『は?』
「まだ治りそうにない?」
『…うん』
あれから2時間ぐらいが経っても、シャルルはずっと私の傍にいてくれた
『…シャルル、別に私は寝てるだけでいいから、ずっと傍にいなくてもいいよ…風邪移ったら大変だし…』
「え〜?でも心配だしい!」
…そっか、シャルルは私の事心配してるんだ
…優しいな、シャルルは
そうだ、シャルルに伝えないと…
『シャルルのそういうとこ、私好きだよ 』
「…へぁ」
シャルルはキョトンとした表情に突然変えた
「す、すき…?」
『うん、シャルルの優しいところ…好きだよ』
「お、おれのこと…?」
『…うん』
…意識がぼんやりする
…シャルルには悪いけど、寝ようかな…
『おやすみ、シャルル…』
シャルルに初めて、本音を言えた気がする