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「この世の終わりだぁぁぁぁ！！！！」
俺は記憶細胞。多分みんなから不審がられてる。
え？なんでかって？
…多分めっちゃ叫ぶせい。
俺だって、叫びたくて叫んでるんじゃない。
仕事だから仕方ない。
そう思いながら、今日もどんどん記憶していく。
不思議だな。
俺は、いつの間にか記憶されたものが増えていってる。
ドッペルゲンガーってやつか？
そんなこんなで、このセカイにはもう1人「オレ」がいるらしい。
この前「そっくりだった」と後輩に聞いた。
「よし…っと」
今日も、記憶するものが増えたなぁ…
まぁ、仕方がない。
俺の記憶力はみんなよりもずーーーーっと凄い。
だからかな？寿命が長い。
俺の寿命は数十年。
誰よりも長い。ま、種類によって違うが。
だから、どの細胞も知っている。
だから、どの菌も知っている。
そう言うんだったら、樹状くんも一緒だな。
でも樹状くんと少し違うのは、樹状くんは前の記憶を引き継いでいる、ということ。
嗚呼、いつになったら他の細胞になれるのだろう…
このセカイが終わるまでか？
いや、でも俺たちは生き続ける。
このセカイが転生するまで。
ずーっと眠って、眠って、ある日目覚める。
ふぅ…ため息が出るな。
本当に、意地悪だ。
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