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花園奈々
600
#なんでも許せる人向け
うあなにぃみ
597
k@
84
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「べるっ!!!」
私はそのまま力なくさもくんに押し倒される。
ぎりぎりで受け身が取れたので頭の損傷はないと思う
が
視界は真っ赤だった。
「べ、、、るっ、、、、」
「さも、、、さもくん、、、、!」
その真っ赤なのは、、、、、
血は、、、、きっと私の肩代わりだった。
「やだ、、、!さもくん!さもくん!しっかりしてよ!」
「だい、、、じょうぶ、、だから、、、」
「さもくん!!や、、、やだ、、、おねがい、、、」
あたりがばたばたと騒がしくなっていく
「べるちゃん!いったんさもさんはなせ!うたちゃん!応急処置!しぇいちゃん!車!」
凸さんがいち早く場を動かしてくれる声が響いた。
私は言われるがまま手を離す
さも君はギリギリ意識があるようで何とか呼吸をしている
体温が冷えていくのがわかる
「や、、、だ、、、、やだよぉ、、、、、」
私は泣くことしかできない。
お母さんが死んだときもこんな感じだった。
お母さんは私が手を握ったまま死んだ。
その時に熱が冷めていく感覚と同じだった。
「べるしゃん、、、」
おどろくさんにきゅっとされる。
さも君はうたいさんに処置をしてもらうためにとっくに私から引きはがされていた
「べるしゃん、、、べるしゃん、、、、」
私は起きられなかった。
ただその場で泣くことしかできない
なんで?
なんで???
「べるさん今起こしますね」
しぇいどさんが私に声をかけて起こしてくれる。
その熱に少しだけ安心感を覚えた。
「さも君は、、、ななっし~は、、、、」
ここまでくれば嫌でもわかる銃を撃ったのはななっし~だって
どうして?なんで?
ななっし~には付き合ってるのはさも君だって言ってないのに
ちゃんと隠してたのに。
どうして
「べるさん今の状況は危険です。凸さんたちと一緒に病院へ付いていってください。」
そういわれ私は凸さんたちと車に乗り込んだ。
ーーー
車内には沈黙だけが残る
今頃は明日楽しみだねっていって二人で寝ているはずだった。
それなのに、、、、
それなのになんで?
ねぇなんで、、、、
「べるちゃん、、、、野暮だけど何があったか聞いていいか」
「わかんない、、、わかんないけど、、、急に銃声が響いてななっし~に撃たれそうになって、、、それで、、それでそれでさも君が、、、」
「べるさん」
うたいさんがいたたましそうな目で見てくる
凸さんも運転中だからなのか怒りをぎゅっとこらえたまま運転している。
ーーーー
さも君はそのまま集中治療室へと運ばれて行った
私たちはそのままさも君が入院することになるであろう個室に通される。
とつさんは本部との連絡を取るためにバタバタとせわしなく動いている。
相手は多分しぇいどさんだろう
うたいさんは何もいわないけどさもくんに代わって私のそばにいてくれている。
「べるちゃん少しソファで仮眠してろ。あとは俺たち大人がどうにかするから、、、」
「やだ、、、」
「あれじゃないの?どうせしばらくべるさん本部帰れないんだから簡易ベッドでも用意してもらったら?」
「うたちゃん頼んでもいいか?」
「わかった。」
そういってうたいさんはどこかに行ってしまった。
凸さんは電話しながら私の隣に座った。
「べるちゃん。なにかむこうに伝言あるか?」
特に何もないので首を振る
「大丈夫、、、さもさんなら大丈夫だから。」
「でもぉ、、、、」
「まぁそうだよな、、、心配だよな、、、、」
そっと背中をなでて慰めてくれている
「なんで、、、、、」
ポツリとそうこぼしてしまった。
ーーーーーーーーー
【さぁーもん】
なんとなくぼんやりとした意識から目を覚ます。
見たことのない真っ白な天上だった。
「ここは、、、、」
「おう起きたか」
めを覚ますと凸さんがいた
「さもさんここに来る前のこと覚えてるか?」
たしか銃声が響いてそれでべるをかばって、、、、
「べるは!?」
「考えてからの第一声それ!?ま、まぁべるちゃんなら隣にいるぞ。」
「べるは???べるは無事なの!?」
「まぁ少し強く打ったところが痛むぐらいで無傷だな」
「よかったぁ、、、、、」
「あとさもさんも弾丸が貫通したわけではないし切り傷程度だからしばらく安静にしてれば大丈夫だ。」
「そっか」
「よかったな。これでギリギリみたいだからさもさんが少しでもべるちゃんかばうの遅かったら死んでたぞ」
「うん、、、でもべるが無事で安心した。」
「まぁ、、、な」
「ちゃんと約束守れてるでしょ。俺」
「あぁそうだな。けどさすがに俺もびっくりしたよ。」
「凸さんはもしかしてずっとここいたの?」
「俺はこっち担当だからな。」
「、、、打ったのは誰?」
「ななっし~だな。打った後の処理は全部ニグ君がしてくれてる。」
「そっかニグさんにお礼言わないとね。後、、、べるには起きたら謝んなきゃね。」
「ねえ俺って今どれくらい動ける想定なの?」
「まぁ傷口開かないなら好きなようにしろって感じだな」
「そっか。べるの横にいようかな。」
その時凸さんのスマホがなる
「ごめんニグから電話だ。少し出てくる。」
「うん」
凸さんが出てからすぐべるの横に行く
左肩側面をやったらしいので、右の方をつけて横に寝っ転がる
べるは相当泣いたのか珍しく目が赤くはれていた。
「ごめんね。怖かったね。もう大丈夫だよ」
そういいながら頭をなでる
そのままゆっくり時間が流れていく
あぁ平和だな、、、
ーーーーー
【べる】
すごく温かい感覚で目が覚めた。
とても安心する。
そういえば今病院何だっけ
「ん、、、」
「べるおはよ」
「さも君!?」
さも君の意識が戻っている
「さもくん!さもくんさもくん!」
涙が止まらなかった。
「よかった、、、、よかった、、、さも君がいきててくれて、、、、」
さもくんは小さい子をあやすかのように頭をなでてくれた。
「まだべるを置いて死ねないよ。俺」
「ほんとに、、、ほんとに死んじゃうかもって思ったんだからね!」
「でも、、、べるが無事でよかった。大丈夫?べるは怪我してない?」
「さもくんのおかげで私は無事だよ」
すると個室の扉があいた。
「おうべるちゃん起きたのか」
「とつさんおはよ」
「まぁ~た泣いちゃって」
「うぅ、、、」
「それでさもさん。朗報だ。」
「な、なに?」
「二週間の経過観察を終えたら帰れるぞ。」
「ほ、ほんと!?」
「あと、、、二人の部屋はしぇいちゃんとニグさんと交換だ。」
「こう、、、かん?」
「あぁさすがに事件が部屋の前であったのに毎回そこを通らないといけないのは嫌だろ?」
「そ、それはそうだけど、、、ニグさんはまだしもしぇいどさんはおどろくさんの護衛でしょ!?さらに改装隔てちゃっていいの??」
「まぁそれはそうなんだが、、、、おどろくさんも一人で自衛できるようになったし、いざとなれば俺もうたちゃんもいる。だから大丈夫だ。」
「な、ならいいけど、、、」
「さもさんは?それでいいか?」
「うん。文句はないよ。さすがにフラッシュバックはしたくないし、、、」
「まぁそりゃそうか。」
ーーーー
あれからさも君と安全な病院で過ごして二週間がたった。
「じゃさもさんべるちゃん帰るぞ」
「うん」
車には沈黙だけが流れる
「ななっし~がお前らにどうしても話したいことがあるってさ。一応聞いてやれ。俺もついてるし、ニグ君もいる。そこは安心してほしい。」
「合わなきゃダメ、、、、?」
「ま、まぁ無理強いはしないけど、、、」
「何しても怒らない?」
「まぁな。正直どのみち処分されるのがオチだ」
「ふーん。」
久々の家に帰ると階段を降りてすぐの地下室に出る
地下室は手前にゲートがあり、そこから順に多目的室、第二会議室、面談団室、階段。
そしてその階段を降りると大二書庫、謎の寝泊りスペース、階段。
この階段は最終階層の牢獄までつながている。
一応ここはマフィア組織だ。
内通者の折檻等で使われることは多々ある
一応私がここに来てからも何回か使われている
きっとそこに厳重に入れられているのだろう
ーーー
「さもさん、べるちゃん久しぶり。」
「久しぶり」
「なに?」
私は冷たくその汚い床に座り込んでいるななっし~を見下す。
「その、、、一つ言いたいことがあって、、、」
「なに」
「私は、、、、べるのお姉ちゃんだよ」
ーーーーーーーーーーー
【ななっし~】
「私はべるのお姉ちゃんだよ」
これだけは伝えないといけないと思った。
どうせ私は処刑される。
少なくともただじゃすまないことだけはわかってる。
なら
なら少しでもべるにはこの重さを背負ってほしい
伝えた時べるは少し目が見開いていた。
この感じだったら、、、行けそう
「、、、わけ、、、」
「お姉ちゃんだからってなに????妹が自分の好きな人と付き合ってたからって発砲していいわけ!!」
「わたし、、、わたしそんな風に教えてくるお父さんとお母さんじゃなかったと思うんだけど!!」
べるからは聞いたこともないようなこえだった
悲鳴のようで泣いているようなそんな声だった。
みるとさもくんは離脱しているもたいだったし、ニグさんも凸さんもべるに哀れみの表情を向けている
なんで??
なんでなんでみんなべるの方ばっか見るの?
「なんで、、、、」
「なんでみんな私のことは見てくれないの!!!!」
その言葉にここにいるみんなが固まった
それでも私はひるまない。
「なんで!!!なんで私はべると姉妹なのになんで私だけ見てくれないの!!!なんで!!お父さんもあ母さんもべるといるときはべる方ばっかかまってたじゃんか!!!」
「しらないよ!私は、、、私は、、、、」
べるは泣きそうなのをそっとこらえてる
なんでこんなところで被害者面して、、、
「私はお姉ちゃんに、、、ななっし~にいっつも遊ぼっていうとあしらわれて寂しかったからお母さんやお父さんの方に行っただけ!なんで私が攻められないといけないの???」
「それにべるはどういう気持ちであの時私の話聞いてたの?黙れって思った?あわれだなぁって思ってたの?ねぇ!なんで全部べるにとられないといけないの!!!」
「なんで、、、なんでべるに私悪いことした、、、?」
「全部、、、全部自分のせいじゃん、、、、なんで私のせいにするの、、、」
気がつくとべるはこちらに銃口を向けていた
「や、、、まだ、、まだ私は、、、」
こんなところで、、、、
べるなんかに殺されるわけにはいかない
しかもちゃっかりさも君と同じ銃を使ってるなんて目障りだ
「こんなの、、、!こんなの私がずっと探してたお姉ちゃんじゃないっ!!!」
そのべるの金切りこえとともに銃声が響く。
この狭い独房でよけるスペースはない。
少しでも致命傷を避けるためにもよけなきゃ、、、
いやちが、、、!これはよけたらだめ、、
そう思ったときには遅かった。そのまま頭を貫いた
あーあ、、、なんで、、、、
なんでべるなんかに、、、、、
ーーーーー
【べる視点】
牢の石畳の溝から血が流れているのが目に入る
私は殺した
この手で実の姉であるななっし~を
さっきお守り代わりに渡してくれたさも君の銃は全然使い慣れてなくてそのまま反動でぺたんと座り込んでしまった。
置くからガチャっと扉の開く音がした。
なんとなく感覚で誰かわかる
「べる!!銃声したけど大丈夫って、、、」
さも君はぎゅっと私を抱きしめてくれた。
「大丈夫、、、大丈夫だよ、、、」
「凸さん、、、ニグさん、、、ごめんなさい、、、、後処理、、、私やるから、、、、」
凸さんとニグさんはふたりで顔を見合わせた。
「べるちゃん。よく頑張ったな。」
「曲がりなりにもちゃんと向き合えたんじゃないんですか」
「で、でも私ななっし~のこと、、、」
「あれは、、、しょうがないですよ、、、」
「不可抗力ってやつだな」
「だからべるさんは悪くない」
「二人とも、、、、」
「あはは、、わたしおかしいな、、、お姉ちゃんずっと探してたはずなのに殺しちゃった」
「べる、、、」
「べるちゃんさもさん戻ろう。しぇいちゃんのところに報告、、、行かないとな」
「うん」
「ごめんニグ。俺行ってくるわ」
「うん」
「また後でな」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
俺はその牢のカギを開けた。
昨日までべるのせいだとずっと呪われたかのように唱えていたななっし~さんはもういない。
俺は彼女の死体の隣に座る
確かにべるさん視点この盤面は打つほかなかった
仮に俺がべるさんなら確実に打ってる
何ならここに来た瞬間に
むしろちゃんと話を聞いてあげてるだけ優しいと思う
けど、、、、
おれはななっし~さんのことが好きだった
でも君の気持がずっとさもさんに向いていたことはなんとなくわかってた。
どうするのが正しかったんだろうな
俺もきみに最後にいうよ
「なんで俺のことは見てくれなかったの、、、、」