心「どう?具合は」
途中で電車を降り、今は駅の休憩所で休んでいる
和馬「だいぶ良くなりました」
心「それは良かった」
和馬「…ありがとうございます」
心「ひとつ疑問なんだけど、そんな気持ち悪かったのになんで学校に行こうとしたの?」
和馬「……休みたくなかったからです」
心「ふーん、まぁそういうことにしてあげる」
和馬「嘘です。心さんに心配させたく無かったからです」
心「正直でよろしい」
心「でもなんで急に気持ち悪くなったんだろうね」
心「昨日は元気だったのに…もしかしてインフル?」
和馬「昔からの体質で悪い夢を見ると体調を崩すらしいです」
心「へー、そういう人もいるんだね」
心「…まだ1限始まったばっかか」
心「2限から出る?それとも今日は休む?」
和馬「授業出るくらいの体力は戻りました」
心「じゃあ2限からでいっか」
それから人が余り乗っていない電車に乗りなんとか2限目には間に合ったが、ドアを開けるとクラスの人たちが視線をこちらに向けてきた
驚きや、優しい視線ではなく、批判するような目つきだった
和馬(なんだ?遅刻したからか?)
和馬(…俺っていうより心さんに向けての視線だな)
その視線の先にいた心さんは、怯えたような暗い顔で下を向いていた
あの話本当なのかな?
じゃあ今までのは演技って事?
ちょっと不気味
なんか印象変わったかも
和馬(なんの話してるんだ?)
心「ちょっとごめん」
和馬「?…どこか行っちゃったな」
逃げた、って事は本当なんだ…
うわー、ちょっとショック
ふみ「まだそうと決まったわけじゃなくね?」
でも逃げたじゃん
〇〇の言うとおりなんでしょ
和馬(なんの話をしてるか分かんないが、なんでこんなにみんな嘘ついてるんだ)
心さんは心を読めるんだよ
和馬「!!?」