腕のなかで強く抱きしめていた海春の姿が、光の粒子となって消える。
寂しくない……と言えば嘘になるが、つらくはなかった。
彼女は、絶対に俺のところに戻ってくると約束してくれたから。
(――大丈夫だ。彼女を信じて、待っていられる)
彼女が戻ってくるそのときまで、俺は、俺のなすべきことをするんだ。
守らなければならないから。
彼女が戻ってくる、この世界を――……!
俺がしっかりと気をもって立ち上がったとき、海春が元の世界に戻されたことを確認した利緒が、今度はラシッドに向き直った。
「ラシッド、あんた――……レイシドってどういうことよ? それって、この世界の創造の神様の名前でしょ? あんたまさか、この世界の生みの親だったの?」
俺たち全員の疑問を、利緒が歯に衣着せぬ言い方で問いかける。
ラシッドは肩をすくめた。
「おっしゃるとおりですが、何か?命の女神セーラがこうして現存して*************************
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