テラーノベル
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『ふふっ、えぇ、そうね。あなたがすべき行動は1つ。私たちの前から消えれば良いだけよ。』
『そ、そんな、嫌です、!』
あれ?
台本では、ここで音楽がなるはず、、
「あー、また音楽ならない、!」
なるほど、
実は、今回以外にも音楽がならなかった事が何回かあった。
機材トラブルはよくあるからしょうがない、
「1回休憩入れます!皆さん各々休んでてください!」
浜野さんがそう言って皆が休憩タイムに入った。
私もちょっと休むか。
「はーづき!お疲れ様!」
「美咲ちゃん!」
あの件から美咲ちゃんとは前以上に心の距離が縮まった気がする。
お友達があまりいないから、こういうのは新鮮だし、素直に嬉しいなぁ
「やっぱ葉月の演技は本当に凄いねぇ!ついつい見入っちゃうよ!」
「へへっ、ありがとうっ!」
万円の笑みを浮かべてそう言ってくれた美咲ちゃん。
やっぱり美咲ちゃんの笑顔は素敵だなぁ
「誰かガムテープ職員室から取ってきてくれませんかー!」
裏方をやっている人がそう大声で助けを求める。
あれ?誰も動かない。
周りの人達はあたかも聞こえてないかのように周りの人とお話したりしている。
「あ、私行ってきます!」
ちょうど暇だったし、と思い裏方の人の所へ小走りで向かう。
「え、白雪さんいいんですか、、?」
「はい!もちろん!ガムテープ何個必要ですか?」
そう聞くと、少し悩んでから「2つお願いします、!」と申し訳なさそうに言った。
「わかりました!」と言って私は職員室に向かった。
コメント
2件
ちょっとしたところで見える人柄の良さ…さすが葉月さん✨