テラーノベル
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外はしとしとと雨が降る、静かな休日の夕方。だいきの家のキッチンには小気味いい包丁の音が響いていた。
「おい、ゆうま。ネギの切り方雑すぎ。それじゃネギマのネギだろ。」
だいきが、大きめのスウェットの袖をまくり上げながら、フライパンを片手に苦笑いする。
今日のメニューは、彼の代名詞である「高菜チャーハン」。家で作る時は、いつもよりちょっと具沢山にするのが2人の定番だった。
「うるさいなー、形なんてお腹に入れば一緒でしょ!!」
ゆうまはそう言いながら、だいきの後ろからその背中にピタリと抱きついた。
だいきから借りた、ぶかぶかの黒いTシャツ。袖から覗く細い太ももが、だいきの背中に擦れる。
「ちょっ、危ねぇって!火使ってんだから離れろっ…..、」
「やだっ。だいき、いい匂いする。高菜じゃなくてだいきの匂い。」
背中に顔を擦りよせながら、ゆうまが完全にオフの甘えた声で呟く。
ステージの上で誰よりも尖ったフロウをカマすラッパーが、家ではこうして、ただの寂しがりやな恋人になる。そのギャップが、だいきにとってはたまらなく愛おしかった。
だいきはコンロの火を止めると、フライパンを置いて、後ろを振り向いた。
そのままゆうまの細い腰をひょいと持ち上げて、キッチンのカウンターの上に座らせる。
「….火、止めちゃったじゃんっ」
ゆうまが上目遣いでだいきを見つめる。ピンクの髪が少し乱れて、額にかかっている。
「ゆうまがそーやって誘ってくるのが悪いの、チャーハンより、ゆうまを味見させて」
「…んぅっ」
カウンターに座ったゆうまの足の間にだいきが踏み込み、深く唇を重ねた。
高菜の香ばしい匂いが漂うキッチンで、2人のリップ音が重なる。
だいきの大きな手がゆうまのTシャツの袖から入り込み、暑い腰の肌をきつく愛撫した。
「あ、…ぅんっ..だいき….っ、ご飯、冷めちゃうっ…やら…っ////」
「冷めたらまた温めなおさばいいじゃん、ゆうまの方が、いま、すげぇ暑いよ。」
だいきはそう囁くと、今度はゆうまの首筋に深々と歯を立てるようにキスをした。
雨の音に紛れるように、2人の甘い吐息がキッチンを満たしていく。お腹を満たす前に、お互いで満たされちゃいそうな、そんな甘すぎる雨の日の午後だった。
コメント
3件
まじ最高です!現実でもやってたらいいなー(腐)
あ〜、もう、この2人ほんとずるいっ…!🥀💕 高菜チャーハンってタイトルなのに、中身はこんなに甘くて重なる感じで…。 ゆうまの、ステージと家でのギャップがめっちゃ刺さるし、だいきの「味見させて」って台詞、どっちの意味にも取れるのが良すぎる。 雨の音にリップ音が混ざる描写、すごく雰囲気あって好きです。 お腹じゃなくてお互いで満たされるって表現、もう…沼。 続き、絶対読みたいです。
もん
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もん
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