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大変な事になってしまった……。
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ボロ泣きする凛ちゃんをなんとか宥めた後、ご飯を食べながら 3日間目を覚まさなかったことを冴ちゃんから聞いた
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この世界の私は、人より少しだけ体が弱いらしい。なんてこった
因みに、私めがけて飛んできたボールは 冴ちゃんのキックミスで飛んできたボールだったらしい。
とりあえず、糸師兄弟の姉になっている事には感謝しよう、ありがとう神よ
……ただ、問題がある。
私というイレギュラーな存在が産まれてきてしまった場合、何かやらかすと 物語に影響が出てしまう可能性がある
もしくはすでに、私が気づいてないだけで なにか影響が出てきてる可能性もある
『ナイトスノウが起こることは避けられないだろうし、邪魔にならないように ひっそり暮らそう……』
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なぁんて、思っていた時期もありました。
あれから時は過ぎ、冴ちゃんは13歳、凛ちゃんは11歳になった。(私は15歳)
すくすく のびのび健康的に元気に育ってくれたと思う
だからこそ、巣立ちの時はツラい。
『ふぇええ……さえちゃん 行っちゃやだぁ……、、』
今日は 冴ちゃんがスペインに行く日
そう、レ・アールの下部組織に入団が決まり 原作通り 日本を発つ。
ひっそりこっそり暮らそうと決めた私の意思は驚く程に弱く、可愛すぎる弟たちを前にするとポッキリと意思は折れてしまい、 両親もびっくりするほどのブラコンへと成長を遂げた
「姉さん 泣くなよ。一生会えなくなる訳じゃないんだし」
少しだけ眉を下げて、私の頭を撫でてくれる冴ちゃん
会えないんだよぉおお……!!
会えなくなっちゃうんだよぉおお
その可愛すぎるピュアピュアな冴ちゃんはスペインから帰って来る時にはもうやさぐれちゃってるんだからぁああ…
今もちょいちょいやさぐれちゃってる気もしなくは無いけども……!!!
「こら鈴。そろそろ冴を離してあげなさい?冴が困ってるわ」
『ううぅ……、、』
お母さんに説得され、渋々冴ちゃんの裾から手を離した
『冴ちゃん……がんばってね……』
「うん」
『ちゃんと、食べて、ちゃんと、、寝るんだよぉ……』
「分かってる」
『あと……それから、、えっと……』
「こら鈴」
お母さんに仲裁され、私を凛ちゃんに押し付けた
よしよし…と今度は凛ちゃんに頭を撫でられると、どんどん涙が溢れてきて そのまま顔を凛ちゃんの肩にうずめた
「行ってきます 世界一のストライカーになる為に」
『い゛ってら゛っしゃい……、、』
さよなら…可愛かった冴ちゃん
今度帰ってきた時は、頼むから私の前で 凛ちゃんに接した時のような態度をとるのはやめてね
そんなことされたら お姉ちゃん 悲しくて今よりもっと泣いちゃうから……、、
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