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緑谷said


なにがなにやら分からなくて、僕たちは静かに足を進めた


芦「・・・待って」


麗「三奈ちゃん、、、?」


芦戸さんは立ち止まると、くるりと振り返って丁度後ろにいた僕の胸ぐらをガシッと掴んだ


『!!?』


芦「寧々んとこ・・・助けに行ったんなら」


、、、!


麗「み、三奈ちゃん、、、」


芦戸さんは、その間に大粒の涙を浮かべて僕を前後に揺らした


芦「なんで・・・なんで寧々は、ここにいないの、、、!?見捨てたの!?あんたら、寧々のこと助けに行ったくせに、なんでこんなことになってんの!!?」


飯「芦戸くん、違うんだ、、、」


『飯田くん』


飯「!」


駆け寄ってきた飯田くんを制して、その悲痛な喚きをしっかりと耳に刻んだ


芦「なんで、、、寧々の事は、助けてくれなかったの、、、?グスッ、寧々は、、本当なら、ここに、、、ぅ、いる、はずだっ、た、のに、、、」


声を震わせて、その場に蹲み込んで


その背中に手を添えた麗日さんたちも同じように目に涙を浮かべた


救えなかった


あの時、僕たちが、、、もっと


もっと、、、


どこに当てていいのか分からない悔しさに、僕らは立ち止まって俯いた


爆「俺が1番アイツの傍にいた」


『・・・かっちゃん?』


爆「誰も責めらんねぇ悔しさなら、今ここで俺にぶつけろや。アイツをすぐに病院に連れていける立場にいた俺に、、、!」


かっちゃんは泣いていた


拳をギュッと握って、唇を噛み締めて


切「爆豪!!そんなん俺だって、、、俺だって」


ダメだ


切り替えなんてもってのほか


僕たちは、このままヒーローを目指すことができるんだろうか


相「――――――1つ質問だ」


『、、、?』


相「白虎は、爆豪が救出に来た時、行かないという選択を取った。お前達に迷惑をかけたくない、お前達を傷つけたくないという理由でな。俺もなぜこの判断を取ったか、この理由に意味もわからないが」


芦「・・・なに、言ってるの、、、」


相澤先生は表情を変えず淡々と述べる


相「自分の存在が、お前達の未来に影響してしまうらしい」


・・・なにを、言って


相「お前たち、1−Aの判断を聞こう。これから先巨悪と対峙していくお前らは、、、こういう正しい選択を差し迫られる時が必ず来る」


相澤先生は僕たちを見回すと、ゆっくりと口を開けた


相「白虎寧々がお前たちに悪影響をもたらすなら、戻ってこなくて良いと思う奴」


「「「・・・」」」


勿論、誰も手をあげなかった


相「白虎寧々がお前たちに悪影響をもたらすとしても、クラスに戻ってきてほしいと思う奴」


言われて、皆ゆっくりと、遅れ遅れに手を挙げる


相「・・・それじゃあ最後に。白虎寧々を信じる奴」



信じるというその言葉に


僕たちはさっきとは段違いに早く、確実に、手を上げた


相「そうか、、、。お前たちのプレゼントが、本当の意味を持ったんだと信じてるよ」


・・・?


相「立て。中に入るぞ」


踵を返した相澤先生に、今度こそ皆、ちゃんと足を踏み出した



プロヒーローが雄英に入学するってよ〈書き直し〉

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