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この世界では47の都道府県が、それぞれの「星の眼」を持つ化身として存在する。彼らは人間界に潜みつつ、地形・文化・記憶と繋がり、世界のバランスを見守っている。



✨ヒカリ(東京)

• 本名:星乃 ヒカリ (ほしの)

• 都道府県:東京都

•性別:女

• 性格:冷静で合理的だが、内面は誰よりも熱く孤独。強い責任感を持つ。

• 能力:空間の収束・拡張、情報の瞬間伝達(ネットワーク化)

• 設定:本作の主人公。星の眼の中でも「中枢」とされる存在。東京が崩壊すると他の化身たちにも影響が出る。自分が“中心”にあることに葛藤している。

• 特徴:瞳には都市の灯りが映り、感情が高ぶると顔に現れる符号が輝く。



✨ミナト(大阪)

• 本名:港 ミナト (こう)

• 都道府県:大阪府

•性別:男

• 性格:明るくて調子者。冗談をよく言うが、仲間思いで頼れる兄貴分。

• 能力:音波操作、商業空間の構築・破壊

• 設定:「西の主柱」としてヒカリの対になる存在。実は昔、東京とある因縁がある。

• 特徴:口癖は「おもろいやろ?」、眼には観覧車のような回転模様がある。



✨ユキネ(北海道)

• 本名:雪野 ユキネ (せつの)

• 都道府県:北海道

•性別:女

• 性格:寡黙で落ち着いているが、心の奥に深い情熱を秘めている。

• 能力:気候制御(氷雪系)、動物との意思疎通

• 設定:最古の記憶を持つ化身のひとり。北の監視者として世界の境界を守る。

• 特徴:雪の結晶のような瞳と、氷に浮かぶ星模様。



✨ナギ(沖縄)

• 本名:南風 ナギ(はえ)

•都道府県:沖縄県

•性別:男

• 性格:自由奔放、マイペース。だが平和を何よりも愛している。

• 能力:重力反転、記憶の癒やし

• 設定:かつて独立した「星の眼」として存在し、再統合された特異点。

• 特徴:目は海のように深く、風のように揺れる髪。



✨カグヤ(京都)

• 本名:古都 カグヤ (こと)

• 都道府県:京都府

•性別:女

• 性格:品がありつつも意地悪なところもある、プライドの高いお姫様系。

• 能力:時間干渉(過去視・未来幻視)、伝統の具現化

• 設定:世界の「記録係」として、歴史のすべてを記憶する。東京とは文化的に張り合っている。

• 特徴:和装の上に近未来アクセ、眼には月と竹の模様が揺らめく。



✨アツミ(愛知県)

• 本名:熱海 アツミ(あたみ)

•都道府県:愛知県

•性別:女

• 性格:真面目で努力家。だけど「地味」と言われるのがコンプレックス。

• 能力:機構構築(技術再現)、過去の産業記録を具現化できる

• 設定:過去の栄光(織田・徳川・自動車産業)に縛られており、時代の中で自分の価値を問い続けている。

• 特徴:ギア模様の眼、工場モチーフのアクセサリ。目立ちたいけど控えめ。

• 人間界での名前:有栖川 アツミ(ありすがわ あつみ)



✨ヒロ(広島県)

• 本名:鯉城 ヒロ(りじょう)

•都道府県:広島県

•性別:女

• 性格:穏やかで包容力があるが、時折、重たい悲しみを背負う影を見せる。

• 能力:記憶の浄化と再構築、特に「痛み」を昇華させる力

• 設定:原爆という巨大な記憶と向き合い続けている。自分が“平和”の象徴であることに悩みつつ、誰よりも戦争を憎んでいる。

• 特徴:穏やかな瞳、服には折り鶴のモチーフ。ときどき「消えそうな笑顔」をする。

• 人間界での名前:久賀 ヒロ(くが ひろ)



✨アキ(秋田県)

• 本名:秋野 アキ(あきの)

•都道府県:秋田県

•性別:女

• 性格:控えめで内向的。人との距離を測るのが苦手だが、根は優しく温かい。

• 能力:自然親和(山・雪・獣たちとの絆)、小さな命を癒やす

• 裏設定:過疎と高齢化の波に飲まれつつ、自分が“消えかけている”ことを自覚している。静かに人の心に残る道を探している。

• 特徴:瞳は雪のように白く、声はか細いが歌うと力を持つ。

• 人間界での名前:白雪 アキ(しらゆき あき)



✨ユイ(新潟県)

• 本名:新川 ユイ(にいかわ)

•都道府県:新潟県

•性別:女

• 性格:冷静でインテリ系、だけどお米の話になると情熱的になる。

• 能力:水と農の操作(大地と雨を司る)、調和を生む力

• 裏設定:昔は「東の米蔵」と呼ばれ誇らしかったが、時代の変化に戸惑っている。けれど「地に根差す者」としての矜持を失っていない。

• 特徴:髪は白銀、おにぎりピンがトレードマーク。実は食にうるさい。

• 人間界での名前:川崎 ユイ(かわさき ゆい)



✨ナミ(長崎県)

• 本名:九凪 ナミ (きゅうなき)

•都道府県:長崎県

•性別:女

• 性格:寂しがりやで、情緒不安定。

• 能力:浮遊、癒し

• 裏設定:昔は九州の仲間と楽しく暮らしていたが、原爆投下を期に消えてしまった。しかし、化身達の記憶の中では失っていない。

• 特徴:波紋の模様の瞳。ぬいぐるみを常に持ち歩いてる

• 人間界での名前:篠崎 ナミ(しのさき なみ)



🔮補足:化身たちの目的と存在意義

• 彼らは「地形と記憶が形成する概念存在」であり、完全に消えることはない。

• ただし、忘れられたり、土地が荒廃したりすると力を失ってしまう。

• 化身たちは普段は人間界で「学生」「会社員」「観光ガイド」などの姿をとって生活している。

• 互いに正体はぼんやり感知しているが、確信を持って接触することは少ない。

• 化身は土地の“記憶”が具現化した存在。

• その土地が人々に忘れられたり、破壊されたりすると「消滅(眠り)」してしまう。

• ただし完全な消滅ではなく、“復興”や“記憶の再燃”があれば復活の”可能性”もある。

• 彼らは「人間の心に宿る記憶の力」で強くなり、あるいは弱くなる。

• 各キャラは自分の役割に悩みながら、誰かの記憶に残ることを目指して生きている。



⚠︎この物語に県を侮辱する意図はありません。1人のキャラクター、一つの物語としてご覧ください⚠︎



🌌 タイトル:「星の眼と、失われた都」


都道府県の化身たちは、ひとつの世界に生きる星の眼。

世界が歪み、人の記憶が消えてゆく中で、彼らは“消える意味”と“残る理由”を探していく。



🌟 第一章:「東京、目覚めの街」


東京・渋谷。スクランブル交差点に、時折「黒い雨」が降るようになってから数週間が経った。

その雨は誰にも触れず、誰にも見えない。ただ一人、「星乃ヒカリ」以外には。


ヒカリは、都内の進学校に通う、ちょっと無機質で感情の読みにくい少女。

しかし、彼女の正体は、東京都の化身=“東京そのもの”。

都市が持つすべての記憶、怒り、希望、絶望が、彼女の体に流れていた。


彼女の右目には「星の眼」があり、都市の鼓動や、他の化身たちの存在を感知することができた。



ある日、学校の屋上で彼女は、ひとりの少女と出会う。


白いマフラーに包まれたその子は、まるで雪のような気配を纏っていた。


「……あなた、消えかけてるわね」


ヒカリがそう告げると、少女は微笑んだ。


「うん。わかってる。私、“秋田”だからね。もう、みんな私のこと、忘れかけてる……」


彼女の名は──白雪アキ(秋田県の化身)。



✨シーン転換:化身たちの集い「宙会」


渋谷地下に隠された異空間、《宙会(ちゅうかい)》──

それは、化身たちだけが集える領域。土地の記憶が濃く残る場所にしか存在できない。


その日集まっていたのは:

• ヒカリ(東京)

• アツミ(愛知)

• ユイ(新潟)

• カグヤ(京都)

• ミナト(大阪)


「最近、“見えなくなる”化身が増えてきたわね……」とカグヤが言う。


彼女の目元には既に“ひび割れ”が走っていた。

千年の歴史を背負う京都の化身であるカグヤは、近代化の波に飲まれ、自身の記憶が人々に届かなくなりつつある。


ヒカリは思う。


(かつて消えた広島と長崎……そして今、アキやカグヤ、ユイまで……)


何かが世界で起きている。

それは“土地が忘れられること”ではなく、“人が想いを手放すこと”。



💔心情描写:白雪アキの孤独


秋田の街では、若者は去り、祭りは縮小され、山は静まり返っていた。

アキの体は日ごとに透け、声が届かなくなっていく。


唯一の希望は、宙会で出会ったヒカリとの会話。


「ねえ、東京ってさ……ずっと見られてるじゃん。私、うらやましいよ」


「……見られるってことは、常に評価されること。決して楽じゃない」


「それでも、忘れられるよりはいいよ」


その言葉に、ヒカリは答えられなかった。



🌫転機:再来する「黒の雨」


数日後、都内に再び“黒い雨”が降る。


これは、かつての「原爆崩壊」の記憶と同じ現象──

化身の“完全消失”を告げる予兆だった。


その夜、ヒカリは夢の中で広島・ヒロと長崎・ナミの幻影を見る。


「僕たちは消えた。でも、記憶の中に帰ってこれた。忘れないで。忘れないことが、唯一の力なんだよ」



⚠️クライマックス:アキ、消滅


数日後、ヒカリは秋田駅の跡地へ向かう。

そこに、最後の力で佇むアキがいた。


「来てくれたんだ……」


「バカ、当たり前でしょ」


アキは笑った。どこか安心したように。


「ねえ、お願い……“秋田”って、どんなとこだったか、覚えててね」


そして、彼女は静かに、風のように消えていった。


ヒカリの掌には、ひとひらの雪──それが、星の眼の破片だった。



🎵エンディング:記憶の花を咲かせて


ヒカリはその破片を東京の空にかざし、ひとつの言葉を呟く。


「この空の下、私はまだ、忘れない」


そして、消えてしまった化身たちの記憶を“灯す”ための旅が始まる。


広島の再生、新潟の声、京都の祈り──


化身たちはそれぞれに「消える意味」と「残る理由」を探し始めた。



➕次回予告(第二章へ)

• ユイ(新潟)の葛藤と水の記憶

• カグヤ(京都)の決意と静かな別れ

• 新たなキャラ:トキオ(福岡)やリョウマ(高知)などが登場予定!

星の眼と失われた都

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