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🌌 シリーズ:《星の眼たちの記憶録(レコード)》
「この世界に、生きた証を残せるのなら──私は、きっと消えてもいい」
忘れられていく土地の記憶たちが、最後の光を紡ぐ群像詩。
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🌊 第二章:「水の国、夢の終わり」
登場キャラ:
• 星乃ヒカリ(東京)
• 新川ユイ(新潟)
• 古都カグヤ(京都)
• 港ミナト(大阪)
• ✨新登場:竜胆トキオ(福岡)
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🔥竜胆 トキオ(りんどう・ときお)
• 都道府県:福岡県の化身
• 性別:男
• 年齢:17歳(外見)
• 身長:178cm
• 性格:快活・不器用・喧嘩っ早いが情に厚く、弱者にやさしい。
• 能力:雷火(らいか)──祭り・記憶・闘志を媒体に「記憶の炎と電」を操る。
• 人間界での名前:雷堂 トキオ(らいどう ときお)
• 特徴:星の眼には「山笠の龍紋」。胸に燃えるのは博多祇園山笠の記憶。
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【あらすじ】
秋田の化身・白雪アキが静かに消えたあと、ヒカリは“記憶をつなぐ旅”を始めた。
次に訪れたのは、新潟。かつて「日本一の米どころ」と呼ばれ、豪雪地帯として人々の暮らしに寄り添ってきた土地──
だが、そこで彼女が見たのは、孤独に凍えるユイの姿だった。
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✨Scene.1:雪解けの海辺
冬を越えたばかりの新潟。
静かな海辺で、新川ユイはひとり、“水の歌”を歌っていた。
「……雪が、もう降らないなら。私の居場所は、どこ?」
彼女の眼には、水路のような模様と、かすれた“星の眼”が浮かんでいる。
新潟県の化身として、降り積もる雪、流れる水田、そして「食」を司っていた存在。
だが、近年の気候変動・農業の衰退・都市部への人口流出により、彼女の力は日々、削られていた。
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✨Scene.2:ヒカリの再会
ヒカリは、新潟駅にユイを訪ねる。
「……アキが、消えた」
その一言に、ユイの表情がこわばる。
「そう……やっぱり、あの子もだったんだね」
ユイは言う。
「私、あと数日で“水の記憶”を失う。そしたら……もう、“新潟”じゃなくなるんだって」
ヒカリは、手を握る。
「なら、その前に。私の中に、あなたを残させて。ユイの言葉、声、景色──全部」
ユイは、少しだけ笑った。
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✨Scene.3:回想「消えた街の記憶」
夜、ユイはヒカリに語る。
「かつて、ここは“水の都”だったの。豪雪が春を運び、水田を潤し、人々は米と酒を囲んで生きてた」
「でも今、人々は便利さを選び、私の姿を忘れていった。だから……私は、もういいかなって」
その言葉を聞いたヒカリは怒る。
「“もういい”なんて言わないで。アキの最後の言葉、忘れてない?」
『私、“秋田”だからね。もう、みんな私のこと、忘れかけてる……でも、来てくれて嬉しかった』
──誰かが想ってくれた。それが、最後の救いだった。
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✨Scene.4:記憶の暴走と新キャラ「トキオ」登場
しかし、ユイの“水の記憶”が限界を超えたとき、
彼女の星の眼が暴走。周囲を雪と氷の津波が襲う。
そのとき、突然現れたのが──竜胆トキオ(福岡の化身)!
• 闘志に溢れる青年。
• 火と雷を操る「祭りと復興の化身」。
• 「過去にすがるな、今を作れ」が信条。
トキオが言う。
「甘えんなよ、ユイ。お前の“記憶”を失わせるなんて、許さねえ」
彼は氷を砕きながら叫ぶ。
「忘れられたくねぇなら、記憶に焼きつけろ!泣くより、踊れ!」
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✨Scene.5:ユイ、消失と再生
暴走の末、ユイは消えかける。
「ごめんね、やっぱり……私はもう」
その時、ヒカリがその身を抱きしめて叫ぶ。
「ユイは、“美味しかった”って、誰かが言ってた。それだけで、生きてる」
そして──ユイの体は雪のように消えたが、
残された稲の苗が、宙会に芽吹いた。
“記憶は、形を変えて残る”。
ヒカリはそう信じて、再び歩き出す。
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🌠第二章のラストモノローグ:
たとえ消えても、思い出は残る。
忘れられても、誰かが想えば、記憶はつながる。
私たちは、土地の形をした祈り。
星の眼が見ているのは、“誰かの心”だ。
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🔮次回・第三章予告:
第三章:「祇園の灯が消えるとき」
古都・京都。化身カグヤは最後の舞を選ぶ。
美しく、誇り高き存在が、自ら「消える」ことを選ぶ意味とは──?
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プロフィールとか項目コロコロ変わってすいません💦実はこの消えていってしまう子たちにはとある法則があるんです。良ければ考察して見てください!
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消滅した県
→広島、長崎、秋田、新潟
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改めて言います。こちらに都道府県を侮辱する意味はありません。ただ一つのキャラクター。物語としてこれからもご覧ください。