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「おいし〜〜」
「おい、多すぎだろ一口が」
萩原が頼んだハンバーグを一口もらった。
「まあまあ、私のも一口あげるからさ」
かと言っても、萩原は多く取るわけでもなく少しだけしか食べなかった。これも萩原の優しさだ。
「篠田って人、昨日まで全く喋ったことなかったのか」
「ん?うん、昨日初めて喋った」
「すげえな」
「てか篠田じゃなくて沙羅って呼んでって言ってたじゃんよ」
「、、別に篠田で良くねえか」
「もー沙羅だって言ってんじゃん」
私がそう言うと、萩原はなんだよ、と面倒くさそうに言った。
「なんか馴れ馴れしい人だったけど」
「馴れ馴れしいって言い方よくないだろ」
「だって服見に行くの誘われたぞ」
「、、え?」
っていうのは、一緒に服見に行こうって言われたってことだよな?
「趣味聞かれて服って言ったら、今週の土曜行かないかって」
「、、行くのか、?」
「いや、さすがに断った」
よかった、と、安心する自分がいた。
「ほぼ初対面でそれは、、すごいな」
「花田より馴れ馴れしいんじゃねえの」
「なっ、だから馴れ馴れしいってやめろって言ってんじゃんよ」
沙羅ちゃんと萩原も昨日知り合ったばかりだから大丈夫だろう。