テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
文章や口調等、拙い部分が多数見られると思いますが、ご了承ください🙇🏻♀️
⚠️
年齢・設定好き勝手してます。
お手数ですが、細かい設定は第一話をご覧ください!!
地雷の方は自重お願いいたします。
さのじん『ベビーシッター吉田』
💛side
俺が佐野家で働き始めてから一ヶ月が経った。
この一ヶ月、勇斗さんは相変わらず忙しそうにしていたが、大きな案件が落ち着いて少し余裕ができる、と昨日話していた。
それなら、双子のやりたいことリスト2個目を実行させて頂こう!!
「今日の夜ご飯お手伝いしてくれる子はいないかなぁ〜」
わざとらしくいつもより高めの声を出す。
仲良くお絵描きをしていたふたりがぱぁっと顔を上げて俺の元へ走ってきた。
「はーい!じんちゃん、ぼくお手伝いするで!」
「ぼくも!!パパに作るんでしょ?」
「そうだよ。じゃあまずお絵描きのお片付けが終わるのが先か、お皿洗い終わるのが先か勝負ね」
「よしっ!負けへんで!」
よーい、どん!
俺の掛け声で双子が元いた場所へ戻り、床に散乱したスケッチブックやらクレヨンやらをいそいそと片付け始めた。
「ただ入れるだけじゃなくて、パパに褒めてもらえるくらい綺麗に仕舞うんだよー!」
大きめの声でそう言うと、ふたりはハッとしてガチャガチャと仕舞っていた道具を一つ一つ丁寧に仕舞い始めた。
よしよし、一歩成長。
ほんとにいい子だな。なんでこんないい子たちを奥さんは捨てちゃったんだろう。いくら旦那が家のことに無関心だったとしても。
「…いや、俺が考えることじゃないな」
自分で別れを選んだとはいえ、勇斗さんが愛した女性だったのだからいい人だったに違いない。
うんうん、と自分を納得させるようにスポンジを泡立てながら頷く。
しかし、蟠りが胸の奥に残った。お皿の泡を水で洗い流しても、それはなぜか流れてはくれない。
「……なんだ…?」
そっと濡れたままの手を胸に当ててみる。
俺はただ、勇斗さんの元奥さんのことを考えていただけで………
「「じんちゃんおわったー!」」
「ぼくらの勝ちだね」
「やったなじゅう!」
キッチンへやってきてハイタッチをする双子に、ハッとして胸の蟠りが収まる。
「っ、!あー…負けちゃった。ちゃんとできた?」
「もちろんやで!」
「ふふん、見てもいいよ」
得意そうな顔で俺の服を引っ張ってくる。ちょっと待ってね、と残った洗い物を終わらせて、手を拭く。
ついて行ってみると、確かに綺麗に片付けられていた。
「おぉー!凄いじゃん!柔太朗くん、舜太くん、よく出来ました」
両手でそれぞれの頭をぽんぽんと撫でると、「へへへ」と喜ぶのが可愛らしい。
俺はリビングへ二人を連れ戻り、紙を指さした。
「よし、じゃあやるよ」
〝じゅうとしゅんのやりたいこと〟
〝②ぱぱにごはんつくる!〟
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
🩷side
『佐野先輩、今日はどんな弁当ですか?』
「毎日毎日飽きないなお前は笑」
『だって佐野先輩ん家のベビーシッターさんが作るお弁当、めっちゃ美味そうなんですもん』
「ははっ、まあな。でもそんなこと言ったら彼女に嫌われるぞ?」
からかってそういうと、そりゃ彼女が1番ですけど!!と自分の分のお弁当の包みを開く後輩。
今までランチ仲間だった後輩だが、仁人さんのお弁当の写真を見た彼の彼女がそれに感化され、毎日お弁当を作ってくれるようになったそうだ。お陰でお弁当仲間へと名を変えた。
『見てください!今日唐揚げです!』
「おぉ、良かったな」
彼の彼女も料理が好きらしく、仁人さんにレシピを俺伝いに聞いてきたのは1度や2度ではない。その唐揚げもこの前教えたレシピだろうか。
「俺も食うかー」
包みを開くと、初日ぶりのメモ帳が入っていて、ドキッと心臓が跳ねる。
『…ん?先輩、なんすかそれ』
「へ、いや、…さ、さあ?」
『見てみてくださいよー』
後輩に促され、そろりと半分に折りたたまれた紙を開く。
一体何が書かれているのだろう…。
〝勇斗さんへ
今日は絶対定時に帰ってくること!!〟
「えぇ…!?なんで?」
仁人さんの字ではあるが、こんなことを書かれる心当たりがひとつもない。
え、俺なんかやらかした…?
これ帰ったら怒られるとかないよな?
紙を手に持ったまま固まってしまった俺を不審に思ってか、後輩がその紙を覗きみてくる。
『はー』と何を思ったのかよく分からない反応をした後輩の次の言葉は、耳を疑うものだった。
『…なんか、奥さんみたいですね笑』
「………は?」
『ベビーシッターさんですよ。男性って言ってましたけど、佐野先輩のこと尻に敷いてる奥さんみたいだなーって笑』
「おく、さん…!?!?」
『…?ぁ、すみません。先輩なのに失礼なことを…!』
「いや、別に、そういう訳では、」
なんとか返すと、後輩はあっけらかんと『そうっすか』と返し、お弁当を食べ始めた。
一方、俺は体が言うことを聞かない。少し顔が火照っているような気がするが、気のせいだと思いたい。
奥さん…?
仁人さんが、俺の、奥さん…?!
「いやいやいや……」
ありえない。
そう思いたいのに、容易に想像出来てしまう。
『せんぱーい?あ、それ美味そう。1個もーらいっ』
「…っあ!!おい!」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
💛side
ふたりにエプロンを着させ、手を洗わせている間に今日の夜ご飯を作る準備をする。
お皿やボウルをダイニングテーブルに並べていく。
すぐに双子が戻って来て、ダイニングテーブルの上を見て、目を輝かせた。
「よーし、準備できたねふたりとも?今日作るのは…餃子です!」
「わーい!」「やった!」
「ふたりにお手伝いしてもらうのは、餃子を包む作業です」
「まずお手本見せるからよく見ててね」
餃子の皮を手のひらに置き、スプーンで適量の肉種を真ん中に置く。お椀に入れた水を指に付けて皮のフチをなぞり、乾く前に半分に畳んで織り込んでいく。
一挙手事にわーとかおーとか声をあげる双子の可愛さと言ったら…。
「はい、いっちょあがり〜」
「「すごーい…!!」」
「お店のやつみたい…!」
「ぼくらもがんばるで!」
𓂃𓈒 𓂂𓏸
「うまくいかん、、、」
「じんちゃーん…」
「大丈夫。ふたりともよくできてるよ」
「いややぁー!じんちゃんみたいにうまくやりたい!綺麗なのパパにあげたいもん!」
「………」
どうしたものか。5歳児に餃子はハードルが高すぎたかな。
舜太くんは半泣きだし、柔太朗くんはムッと口を噤んでしまったし。
一旦休憩して、気持ちが落ち着いてからリスタートする手もあるが…、
時計を見ると、あと一時間少ししたら勇斗さんが帰ってくる時間。
約束を守ってくれれば、だけど。
よし、こうなったら、、、
「柔太朗くん、可愛いお顔が怖くなっちゃってるよ?…俺と一緒にやろ?ここおいで」
まだ話を聞いてくれそうな柔太朗くんを、ダイニングチェアに座った自分の膝の上へ誘う。
「………」
「…ほら、おいで?」
目を合わせてできるだけ優しい声を出す。
柔太朗くんは少しして、俺の膝に乗ってくれた。
「いーい?柔太朗くんのお手手でやるからちゃんと見ててね?」
「…うん」
柔太朗くんの手を取り、工程を丁寧に教えながら一緒に動かす。
ものの数分もしないうちに、綺麗な餃子がひとつ出来上がった。
「……ほーら!!できたじゃん」
「できた…!」
自分の手に乗った餃子をまじまじと見ている。
「柔太朗くん、もうできるかな?」
「うん、できる!ありがとう、じんちゃん」
俺の膝の上で嬉しそうに笑う柔太朗くんを、羨ましそうに見る目線がひとつ。
「…じゃあ次は舜太くんに教えなきゃね。柔太朗くん、舜太くんと交代です」
「はーい」
「舜太くん、おいで」
ぽんぽんっ、と膝を叩くとこくりと頷いて涙目の舜太くんが座る。
柔太朗くんと同じように教えるが、柔太朗くんより少し不器用なのかなかなか上手くいかない。
「できないぃ……」
「大丈夫大丈夫、さっきより上手になってるじゃん。もう一回やってみよ?」
「……がんばる」
ゆっくりゆっくり、舜太くんの手を握りながら餃子を包む。
そして、
「で、できたぁ……!」
少し不格好ではあるものの、綺麗に包むことができた。舜太くんはキラキラ目を輝かせている。
「できたね、舜太くん」
「うん!できた!」
「じゃあもう1個作ってみよっか」
そう言って舜太くんを膝からおろそうとするが、抵抗される。
「…?舜太くん?」
「…じんちゃん、もう一回教えてや?」
「!、ふふ、いいよ」
こうして舜太くんと一緒に再び餃子包みを始める。
すると、黙々と上手に餃子を包んでいた柔太朗くんから、先程の舜太くんと似たような目線を感じる。
「柔太朗くん?どうかした?」
「わかんなくなっちゃった。じんちゃん、ぼくにも教えて」
「っ!!いいよ。こっちに座ってやろっか」
「…やだ」
「え?」
「……じんちゃんのお膝の上でやりたい」
ッ!?!!
「だーめ!今はしゅんのじんちゃんやで!」
「もうしゅんは2個作ったでしょ。じゅうもじんちゃんとしたい!」
なんて可愛いんだ。
俺を取り合ってる?可愛すぎる。ベビーシッターやっててよかった〜…!!
俺は内心双子の可愛さを噛み締めながら、喧嘩になってしまわないよう、優しく言葉をかけながら餃子作りを進めた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
🩷side
「ただいまー」
仁人さんからのメッセージ通り、今日は定時に帰宅した。
柔太朗と舜太の「おかえり!!」という声は聞こえるが、いつもと違い、玄関へやってこない。
「?なんかしてんのか?」
部屋へ行き、カバンとスーツのジャケット、ネクタイを取る。そして、何やら賑やかなリビングダイニングの扉を開ける。
「っ、えぇ、!?」
「パパ!待ってたで!」
「パパ、早く!」
柔太朗と舜太に手を引かれ、ダイニングチェアに腰をおろす。ダイニングテーブルの上にはホットプレートが置かれていて、お皿やお箸も綺麗にセッティングしてある。
ホットプレートなんてうちにあったっけ…?というか今日なにか特別な日だったりする…!?やばい、なんもわからん。
とかなんとか考えていると、キッチンで作業していた仁人さんが、大きなトレイを持ってきた。
「勇斗さん、おかえりなさい。いきなりの約束、守って下さりありがとうございます」
「いえ…えっと、今日なんかありましたっけ…?俺が覚えてないだけならすみません!」
「っふふ、そんなんじゃないですよ。あれです」
仁人さんが指さす方を見ると、1枚の紙が貼ってある。
「……あー!なるほど!…うわまじか。柔太朗と舜太が作ってくれたの?」
「「うん!!」」
「ふたりとも、とても上手に作ってくれましたよ」
仁人さんがそう言いながらテーブルにトレイを置く。そのトレイには、様々な形の餃子が並んでいた。
「えぇー…!すごいじゃんお前ら!」
柔太朗と舜太の頭をわしゃわしゃと撫でると、ふたりで顔を見合せて得意そうに笑う。
「パパに褒められたね。やったじゃん」
「んーん!まだ喜ばへん!パパに食べてもらわんと!」
「ちゃんと美味しいってパパに言って欲しい!じんちゃん、早く焼こうよ」
「ふは、はーい。じゅって跳ねるから気をつけてね」
仁人さんが手際よくホットプレートの上で餃子を焼いていく。
蒸らしたあと蓋を開けると湯気と共に、焦げの香ばしい匂いが広がる。
「「「うわぁ〜…!」」」
「はい、完成です。柔太朗くん、舜太くん、なんて言うんだっけ?」
俺と一緒にホットプレートを覗き込んでいたふたりが仁人さんの言葉で少し姿勢を正す。
そして、バッと両手を広げた。
「「パパ、めしあがれ!」」
「っ〜…!!」
俺の息子たちが可愛すぎる…!!
俺は2人に負けないくらい元気にいただきます、と言い、餃子を箸で掴み、食べる。
緊張した顔で食べる俺を見つめる双子を、仁人さんが優しい顔で見守っている。
「…うん、めっちゃ美味い!!」
ぐっ、と親指をふたりに立てると「やったー!」と三人でハイタッチをしている。
「じんちゃんのおかげで、パパに作れた!ありがとう、じんちゃん」
「じんちゃんが教えてくれへんかったらできんかったもんなー!」
「…ふっ、確かに俺は作り方は教えたけど、それだけじゃないと思うよ?」
「「??」」
「ふたりのパパへの愛がこもってるから美味しいんだよ」
「愛…!」
「そうだぞ、柔太朗、舜太。料理に大切なのは気持ちだぞ」
なかなか料理をしないくせに、一丁前なことを言った俺がおかしかったのか、全員が笑い声をあげた。
「…じゃあじんちゃんが作ったやつはもーっと美味しいやろな!」
「え?なんで?」
「だって、」
「じんちゃんが作ったやつは、ぼくと、じゅう、あとパパへの愛がこもっとるもん!」
仁人さんの、愛…。
舜太の言葉にそっと仁人さんの方をむくと、バチッと目が合い、すぐさま逸らす。
なんだか気まずくて黙っていると、仁人さんが「そうだね」と小さく呟いた。
「…三人への愛、こもってる…かも、」
再び仁人さんと目が合う。すると、今度は逸らされてしまった。
髪の隙間から見える耳がほんのりと赤い。
「…よし!じゃあ冷めちゃう前に早く食べましょう!」
そう言って、仁人さんは餃子を食べ始めた。柔太朗と舜太もそれに続いてパクパク餃子を食べている。
しかし、俺は食べながらも別のことに脳を支配されていた。
仁人さんに聞いたら怒られるかな。
なんで、耳赤くなったんですか?
恥ずかしかったんですか?
________もしかして、俺が原因ですか?
to be continued…
このシリーズ人気なようで嬉しいです…😭
本当にコメントをくださった相互様には感謝してもしきれません…😇🙏✨️
皆様新曲お聴き&ダンパフォご覧になられましたか…??
良すぎませんか🥹誰がセンターになるかによってそれぞれの色が出るの最高だし、衣装もステージセットもキラキラしててアイドルしててありがとう…って感じです😭︎💕︎
コメント
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久しぶりに💭🫣コメント失礼致します🥹 ベビーシッターのお話大好きです〜😭😭✨️ 1話進む事に🩷さんだけじゃなくて🤍❤️さんたちの💛さん愛も深まってきていますね〜🥹微笑ましい🤝 🤍❤️さんたちが💛さんを取り合っているのがもうかわいくてかわいくて😭 💛さんと🩷さんの状態が焦れったくてキュンキュンします🥹これからが楽しみ💭 ダンスパフォーマンス見ました〜!🥹ポリスイメージの服めちゃめちゃ可愛かったです😭
コメント失礼いたします。 こちらのシリーズ本当に大好きで、何度も読み返しています…! 今回のjnちゃんを取り合うywsynの双子ちゃんが可愛すぎて思わず泣きそうになりました😭すでに本物の家族みたいで😭 今後の展開も楽しみにしております🥲✨
コメント失礼します このシリーズ今までの中でも特に大好きです〜!! 2人のちょっと焦れったい感じがたまらない…🫣 次回も楽しみにしております!
ふかん
えろたろう
11,252
248
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