あの日の事件が起きてからはや数年。希達は中学生になった。天乃刑事は今も刑事を続けている。
ただし、6年生の頃の記憶だけを塗り替えられて。
そう、猿山と過ごした日々の記憶は誰1人としてないのだ。希達にとって担任といえば猿山ではなく別の先生だった。
猿山と過ごしたかけがえのない思い出は全て消え去り、その思い出は猿山本人の中にしかない。
その傾向は天乃刑事にもある。猿山とは幼馴染だったらしいが、その記憶は当たり前のようにない。
猿山は、あの日の事件以来みんなに忘れ去られ封印されたままだ。これはみんなを、希達を傷つけた罰なのだと猿山は思っていた。
_________思っていたはずなのに…ある日一瞬にして封印が解けた。
1人の青年の手によって。青年は好奇心に負けて封印を解いてしまったのだ。あの日の悲劇を忘れて。
「はやく帰れって言ったよなぁ…?……ゾム…」
再び地獄が始まる事もしらずに。
今、あの日の悲劇が蘇る。
新シリーズ【呪鬼3】連載開始……
コメント
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プロローグからすでに最高