「ねぇー!肝試し行こうよ!」
「えぇ〜…むりー…
俺そういうの苦手なんだけど…」
「いいじゃん減るもんじゃないし…」
「俺の神経、精神が傷つくわ!!!」
いつもと変わらない日常…
僕はこの時間が好きだった
『別にいいんじゃない?
僕は賛成だよ。せっかくの夏休みだし』
「けんともそっち側かよ…
だったら行くしかないよな…」
「よし!決まりね!
じゃあ今日の20時ごろここに集合ね!」
かなは楽しそうに言った
僕たちは仲良し3人組
オカルトや心霊現象か好きな 「かな」
ビビリだけど身体能力が高い 「はやと」
そして僕 『けんと』
僕たちはいつも一緒にいた
この時が続けばいいなと僕は思う…
午後20時 ○○公園前
僕、かな、はやとの順で公園に集合した。
「よーし!みんな集まったね!」
「おい…まじで行くのか…?」
「もちろん!そうに決まってるじゃん!
ほら!私たちもう高校2年生だよ?
来年は私もけんともはやとも受験生だし
ちゃんと思い出が残せるのはこの時期!」
『確かにそうだな…
かなのいうことには一理ある…』
「でしょ!だから今を楽しもうよ〜」
「わかったから!だから近づくな…
暑苦しい…」
「よし!だったら心霊スポットに行って
体を冷やそう〜」
「だから何でそうなるんだよ!!!」
「あはは!!!」
この2人は元気だな〜
いつもそう思う…
僕はインキャだから何も言えないけどね?
「じゃあ××病院に決まりね!」
「ちょっと勝手に決めるなよ!
けんとにも聞いてないだろ?」
『僕は別にどこでもいいよ』
「とめろよ!!!
誰でもいいからこいつを止めてくれー!」
ジタバタするはやとを横目にかなと僕は
歩き出した。
午後21時 ××病院前
「よし!到着〜!
思ったより雰囲気出てるじゃん〜」
『はやと大丈夫そう…?』
「ガタガタ…ガタガタ…」
「…大丈夫そうだね〜!」
「どこをどう見ればそう見えるんだよ!」
「あはは!!!本当にはやとはいつも
面白いな〜! さぁ!2人とも行くよ!」
「わかったよ〜…」
僕たちは暗い病院の中を歩きまわる
血まみれ手術室、突然響く悲鳴…
ここは助けてもらえなかった患者の魂が
彷徨っているという…
「でも、思っていたより怖くないね〜」
「そうか…?結構怖いぞ?」
『そうかな…結構雰囲気だけじゃない?』
「お前らまじか…」
「じゃあどんどん進もう〜」
21時45分 ××病院内 病室202
「この病室にいた子はね…
いじめで屋上から飛び降りて複雑骨折で
死にきれなかったから生き地獄
だったぽいよ… だからここに地縛霊として
ここにいて来た人に…」
「うわぁーーー! かなやめてよ…」
「あはは!!やっぱりはやと最高!」
「もう…やめてくれ…」
『かな〜はやと動かなくなっちゃったよ…」
「ブルブル…ブルブル…」
「もう…ビビリなんだから〜 ほら、
早く行くよ〜」
22時 ××病院 廊下
なんだかんだ入って一時間
「もうすぐで終わっちゃうね〜
案外早かったかも?」
ぼくたちはどんどんと進んでいく
しかしどんだけ歩いても辿り着かない
何でだろう…
確かに僕たちは進んでいるのに…
確実に向かおうとしているはずなのに…
ホールに行こうとしてるのに…
たどり着いたのは屋上だった…
『え…どうして?』
笑い声、啜り泣く声、悲鳴が頭も中に
響いてくる…
誰か…
気がつくと僕はベットの上にいた。
周りには最近発売したホラゲの実況が
流れていた。
なぜだか記憶がない…
そういえばあの2人に呼ばれていたような…
今の時刻は…12時!?
やばい!遅れてしまう!
僕は急いで準備をして公園に向かう…
そこにはいつもの2人の姿があった
「けんとー!遅いよ〜…」
『ごめんごめん…』
「今日は珍しいな〜…」
『あはは…ホラゲ実況が面白くて…』
「まぁ〜いいけどさー」
「で2人に提案なんだけど…」
コメント
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修正して欲しいところやリクエストじゃんじゃん書いてってね!! 見てくれてありがとうございました!