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今日もいつも通り
祓った呪霊を取り込む
吐瀉物を処理した雑巾
今日のモノはいつも以上に
主張が強く上手く飲み込めなかった
口いっぱいに広がる吐瀉物の味
飲み込んだ後も味が残っている
水を飲んで水を飲んで
なんとか味を流す
まぁ呪霊だから意味がないんだけれど
車に揺られ高専に帰る
だんだんと気分が悪くなってきた
不快感あるいは二日酔いのような感覚が広がっている
悟「傑〜!帰ってたんだな」
『あぁ、今帰ってきたところだよ』
日常会話の合間合間に鈍器で殴られるような頭痛
『…それより…悟報告書終わってなかったんじゃないのかい?』
悟「えぇ〜?どうだっけなぁ…」
「…お!硝子じゃん」
硝「ようクズ共」
『クズなのは悟だけだよ』
目が回っているように焦点が合わない
硝「おい、夏油お前大丈夫か?」
『…大丈夫って何が?』
硝「気の所為なら良いんだが…」
流石硝子だ、私の細かい変化にも気づいている
悟には一生無理だろうな
適当だし自己中心的だからね
まぁそこが悟のいいところだと思うんだけど
『私はそろそろお暇させてもらうよ』
とは言っても身体の不調は止むことを知らず
加速していく
早めに退散しないと悟にもバレそうだ
悟「あ〜じゃあ俺も部屋戻るわ」
硝「お〜…」
『ッはぁ…』
空の薬のシート
鎮痛剤を飲んで横になる
吐瀉物の味
今日はとりあえず寝るか…
起きると外はもう明るく昼頃だ
眠りすぎた頭痛で顔を顰める
それほどに長い時間寝ていたのか喉はカラカラだ
ケータイには悟からのメールか溜まっている
『遅刻かな…』
急いで支度をして教室へ向かう
昨晩も今日も何も食べていない
食べないといけないのはわかっているのだが
そんな時間なかった
悟「傑〜遅刻か?」
硝「夜蛾センキレてたぞ」
『ハァ…面倒くさくなりそうだね』
夜「誰がめんどくさいだと?」
いつの間に背後にいたのか
頭に拳が振り下ろされる
頭からはゴンッ!というような恐らく人間からは鳴ってはいけない音がした
『い゛ッッッ?!』
悟「アッハッハッ!!!!傑〜!」
硝「ふっ…」
『外で話そうか…悟』
悟「寂しんぼか?一人で行けよ」
夜「喧嘩しない!!」
悟「ぎゃぁ〜!!」
悟の頭にも拳が振り下ろされた
二人して夜蛾センの拳骨を食らってしまった
不覚にも笑ってしまう
『ははっ…』
こんな日常がいつまでも続けばいいのに…