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鬼のお面
さもなな
「………さもくん……っ」
私はさもくんが持っている゛それ ゛と今から行こうとしている場所に、悲鳴をあげそうになってしまった。
なぜなら………っ!
「ななっし〜!!近所の子供と遊びに行くよ〜!!」
一つは近所の子と遊ぶ事になっていること!!それとあともう一つ!!
「………あの……。さもくん、その持ってるお面は……?」
「えっ?赤鬼と青鬼のお面だよ?俺たちが鬼になって子供たちにやっつけてもらうやつ」
私たちが鬼になって、子供たちに強制的に豆を投げられる事…!!!!!
はぁぁぁ、本当にどうしてこうなった!?
「はいはい、ななっし〜、行くよ〜」
さもくんが強制〜って言うように、私の手を引いて歩き出そうとする。それを私は必死に抵抗する。
「やだやだっ!!私、子供大っ嫌いだし!!それに、豆を投げれるなんてやだっ!」
子供なんて怒れないし、でもすぐにイタズラするし………。本当に大っきらいっ
「え〜?そんなにやだ?」
さもくんが手を引く手を緩めてくれる。
「うんっ。そりゃあ、好き好んで豆を投げられたい人なんてー………」
私はそう言いかけていた口を途中で留めた。
なぜなら………っ
さもくんが「俺は全然投げれたいけどね?」と言う変人な顔をしているのだ!!
ど、どどどドMか!?
そんな子供と出会って、遊ぶなんて、確かに他にないか!?
私は身震いをした。
そしたら、さもくんは突然、私の頭をポンポンっと叩いた。
「ど、どうした?」
私は、突然の彼の行動にびっくりしてしまった。
いや………別に良くさもくんが私の頭をくしゃくしゃにすることはあるけどもっ。
今かとは思わないじゃんっ。
「ななっし〜、ななっし〜はちゃんと、節分、楽しんだことないね?」
さもくんがニヤリとして言う。
……………何か、すごーく嫌な予感がするんだけど……。
「ななっし〜!!今から、本当の節分というものを教えるよっ!」
さもくんが自信満々にそう宣言し、私の手を引く。
うわっ、不安定中!!絶対に、顔とか汚れるやつじゃん!!!!
めちゃくちゃ嫌そうな顔をする私をよそに、さもくんは私の手を引いて言った。
「俺が、ななっし〜を笑わせてみせるからっ」
ねっ!っと人懐こく笑った。
「…さもくん、お面ちょうだい」
私は、さもくんに言った。
すると、さもくんは一瞬目を丸くさせた。けど、すぐに声を立てて笑いながら、お面を差し出してくれた。
「ななっし〜、楽しみになってきた?w」
「…………まぁ…うん」
一応、建前はそういう事にしとく。
だって、…少し赤く染めた顔をさもくんに見られないためにとか恥ずかしくて言えないじゃん………っ
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