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パンクハザードでローが麦わらの一味に頼んだのはシーザーの誘拐。その間にローは『SAD』の製造室を破壊。
新世界にいる大海賊たちは大概海のどこかに縄張りを持ち、無数の部下たちを率いて巨大な犯罪シンジケートの様に君臨している。前半の海とは規模が全然違うのだ。一海賊団で挑んでも、船長の顔すら拝めやしない。
「だが、あくまで裏社会、海軍に目を付けられねえように、必要な取り引きは闇の中で行われる。その中で最も信頼と力を持っている男がドフラミンゴだ。闇の名を〝ジョーカー〟さらに今、ジョーカーにとって最も巨大な取り引き相手、それが、四皇百獣のカイドウ。俺たちが狙う首だ」
「んなっ! か、カイドウ!?」
「カイドウ……?」
またもやワノ国組が大きく動揺し、モモの助に至ってはピンクの龍の姿になってしまった。その姿に錦えもんが驚くが、ローは無視して話を続ける。
「四皇カイドウ、こいつを倒すにはいかに戦力を減らすことができるかがカギ。今カイドウはジョーカーから大量の果実を買い込んでいる。人造のゾオン系悪魔の実『SMILE』だ」
「じ、人造って! 尊奈門作られたら際限なく能力者が増えちまうじゃねえか!」
「そういうことだ」
「簡単に言わないでよ!」
「人造なだけにリスクがあるようだが、現に今稼働の海賊団には500人を超える能力者がいる」
「やめたい人!! はい! はいはい!!」
「はい!」
「はい!」
「黙ってろ」
「はい…」
茶番がすぎるな……。だけどもう能力者が増えることはない。ローが『SAD』の製造室を破壊したからな。シーザーもここにいることだし。
数人がシーザーの元に近寄り、すごいな、なんて褒める。
「そんなにすげえのか? 『SAD』」
「ベガパンクの発見した血統因子の応用をしただけだ」
「なんだすげえのベガパンクか」
「く~だらねえ」
シーザーを褒めていた面々が、一瞬にしてシーザーへの興味が失せた瞬間だった。
「黙れ貴様ら! じゃ作れんのかよ? アホのくせに…」
そう馬鹿にすればまたサンジに蹴られるシーザー。学習しろよ……。
「ジョーカーはもう終わりだ。こっちはもう次の一手に動く。ドレスローザのどこかに『SMILE』の製造工場がある」
「ふ~ん、それを見つけて潰せばいいのか?」
「その通り。それで、もうカイドウの戦力は増えることはない。ただし、敵は取引のプロだ。何もしてこねえなんてことはあり得ねえ」
「はぁ~~……やっぱりドレスローザのSMILE工場の場所、無理にでも掴んどくべきだったなぁ……クロコダ…………あの人と一緒なら多少の無理は出来ただろうし……」
「おい」
「……はい」
「今クロコダイル、って言おうとしたか」
「してないです」
「苦しい言い訳はやめろ。お前1年前に情報収集を頼んだ時に一緒に行動してたのクロコダイルだったのか?」
「違います」
ローが俺のことを睨みつける。やめてください。俺をそんな目で見ないでください。
「どこでクロコダイルと接点を持った?」
「持ってないです」
「ジェディ!」
「オワァ~! 助けてロビンさん!!」
ロビンの後ろに隠れたのだが、あらあら、と微笑むだけだった。ミス・オールサンデー時代の時もそんな感じでしたよねあなた!?
「ジェディ」
「ジェイデン、私から説明してあげましょうか?」
「…………オネガイシマス」
「わかったわ。彼、5年前、バロックワークスでクロコダイルの仕事を手伝っていたのよ」
「なんだと?」
「だからその、ロビンさんとはミス・オールサンデー時代に1回出会ってます……」
「ジェイデンそんなことしてたの!?」
「お、俺、巻き込まれやすくて……色んなところにいました……」
「ドレーク屋やユースタス屋と知り合いだったのもそういうことか?」
「そ、そうなるかなぁ…?」
自分の顔は見れないが、確実に目が泳ぎまくっているのだろう。ローのこっちを見る目がクッソ怖い……。あれ、俺尋問とかされてる捕虜とかだっけか?? いや違うよな? 俺たち友達だよな? ロー!?
「はあ、もういい。今後はクロコダイルに関わるな。関わるとしてもおれを通せ。1人で会おうとするな」
「う、うん…? わかった」
なんでこんなに怒ってるのかわからないけど、とりあえず許してくれたみたい…? よかった……。俺はホッと胸を撫で下ろした。すると、ナミとウソップが俺の肩にポン、と手を置いた。
「な、なに?」
「「いや……ご愁傷様」」
「えっ? えっ、なに? マジでなに!?」
それから2人は黙って首を横に振った。何がなんだかわかんねえよ! 教えてくれよ!!