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『双子の名探偵は今日も嗤う』〜謎あるところに闇は生まれる〜
第2章 『不可能な殺人と不可解な死』
〜金に執着する愚か者〜
第3話 毒の正体
グロバナー家
『失礼します。フィンレイ様。毒の解析結果を聞きに来ましたわ。』
『ちょうど良かった。今出たところだ。』
『ありがとうございます。』
私は封筒に入った書類を貰う。
『フィンレイ様、失礼します。これで失礼します。この事件を早く解決しないといけなくなりましたので。』
『あぁ。期待している。』
バタンッ。
馬車に戻り急いでデビルズパレスに帰る。
一方その頃――
西の大地の憲兵がリアナさん夫妻の家を捜索していた。
『気になるものは…。』
『隊長。これを……。』
『これは……。急いで中央の大地のホテルに向かうぞ!』
デビルズパレス 書庫。
『毒の解析結果は…東の大地に生息している植物。トリカブト。そして、西の大地の家に住むフグ。これを使ってエリナさんは殺されたみたいだわ。』
(やっぱり…この2つの毒か。)
『本で読んだことがあります。確か毒性の強いものだと…。』
『えぇ。トリカブトは即効性がある毒なの。
フグに含まれる毒も即効性があって…。でも、エリナさんの体調が悪くなったのは…。旅行中の一日目、その前に飲まされたとしてもこの毒は即効性だから……。』
(この毒は即効性。だからこの2つの毒の拮抗作用を利用したんだわ。より長く…苦しむように。)
『主様詳しいですね。』
『本で勉強したからね。でも、トリカブトの毒を取るのは難しくて専門的な知識がないと難しいの。だからそれに精通している…ラビン・リアナさん。この人が犯人だと思う。それ以外…ありえない…!彼はエリナさんに多額の保険金をかけて殺害したのよ。でも聞き込みによれば……。』
私はルカスを見つめる。
『えぇ。主様のおっしゃる通りです。旅行中に体調が悪くなって…ラビンさんはその場にはいませんから…毒を食べさせたという証拠がないんです。』
『っ……。アリバイがあるのか…。ラビンさんは旅行前出張に出ていたらしいし…っ。 』
(悔しい。嘘をついてるのは分かってるのに、
こんな…っ。)
と、その時――。
『悪魔執事の主!開けてください!』
『!?』
エントランスに急いで走る。
『貴方は西の大地の憲兵様…。』
『今日家宅捜索をしたんです。リアナ夫妻の。そしたら、ラビンさんの家の床下にこんなものが…。』
『これは…っ。』
大きな箱に入っていたのは何枚もの紙。
トリカブトの購入履歴。フグ毒の解剖結果。
毒の抽出方法。おぞましいことが書かれていた。
『これで妻を殺す。やっと、、やっとだ。邪魔やつが消える。これ以上の喜びはない。
あいつを殺して俺は自由になれる。金も女も手に入る。でもあいつの苦しむ姿を近くで見れないのが残念だ。』
ギリッ。
私は唇を噛み締める。
『こんな…っ。こんな人の欲の為に…っ。サリナさんは大好きなエリナさんを奪われたの……っ?エリナさんは夢と、人生を…っ。』
憎くて憎くて堪らなくて涙が出る。
『主様……。』
『憲兵様。中央の大地まで御足労感謝いたします。…後は私の仕事です。』
『はい…。それと、興味深いことを聞いたんです。』
『興味深いこと…?』
『はい。実は、エリナさんには――。』
『え……?』
中央の大地 ホテル。
『エリナ…っ。』
コンコンッ。
『どなたかしら…。』
ガチャ。
『こんばんは。サリナさん。』
『ラビン…さん。どうしてここに。』
『少し話がしたくてね。妻と親友を亡くしたもの同士…励まし合いたくてね。』
『は、はい…。』
昨日の昼。
『サリナさん。ラビンさんには気をつけてください。私のこの瞳の能力は…人の心を読めるんです。彼は嘘をついています。ですから、彼がもし部屋に来たら警戒しておいてください。』
(そう麻里衣さんは言ってたけど…大丈夫よね。ここはホテルだしもし何かあれば大声を出せば…。)
『それにしても…エリナは毒で殺されたそうですね。』
『あぁ…そうだね。毒殺されるなんて…なんとも遺憾だよ…。』
『……。』
(何も証拠は無いけど麻里衣さんが言うならラビンさんがエリナを殺したんだわ。許せない…っ。)
『』
『あ、私ったらお茶菓子を出していませんでした。今すぐフロントに……。』
ガチャとドアノブに手をかける。
『お茶菓子ならテーブルにもありますが…何故わざわざフロントに?』
後ろから声をかけられる。
『もしかして…。私のこと…怖がってますか?』
『っ…いえ、そんな、ことは…。』
(怪しまれている。どうしよう……。)
『クスッ。すみません、怖がらせて。
ゆっくりお話しましょう。ね?』
『……っ。』
一方その頃。デビルズパレス。私の部屋。
『……。』
(考えて。アリバイを崩すのよ。
頭の中で今までの捜査を思い出すの。)
『…ルカス。西の大地に行った時…他になにか聞いてなかった?』
『そうですね…。ラビンさんが出張に行ったのはエリナさんと旅行に行く日と同じだったそうです。近所の方がそう証言しています。』
『……今、なんて?』
『え?』
『今なんて言ったの?』
『は、はい。ラビンさんの出張とエリナさんの旅行の日は一緒で…。』
『つまり、夜は一緒にいた…。それなら毒を盛る時間もある。アリバイも崩せるわ!』
『何か分かったんですか?』
『えぇ。ラビンさんのアリバイは崩れたわ!あとはこの証拠たちを突きつければいい。欲に塗れた人間に鉄槌を下してやらないと。』
次回
第4話 狙われた親友
コメント
2件
そこまで考察して読んでくれたんだ!!感動(T ^ T)こういうの書いてると頭の運動になるからいいよね! 頑張る(ง •̀_•́)ง
うわートリカブトとフグだったか予想とハズレちゃた西の大地って花がすごそうだから鈴蘭と紫陽花とかかなって思ったけど予想は、外れたけど何回も読んで考えたのでいい頭の運動になりました頑張ってください