第10話:レインの決断
レイン「俺は…お前を守るために神覚者になった」
フィン「え?……」
兄さまが僕を…?
守る…ために?
初めて聞いた言葉に僕は耳を疑った。
レイン「面倒臭いことは俺がやって…フィンが幸せになってくれることを願いながらずっと今までやってきた…」
何も言えない…
言えなかった…
レイン「迷惑をかけるかもしれないと思ったから距離を取った」
聞きたくない…
そんな言葉…聞きたくない……
レイン「だが…逆効果だったようだな…お前と距離をとったせいで…お前はこうなったのかもな…」
違う…違う違う違う違う違う!!!
レイン「悪かったな…フィン」
うるさいうるさいうるさい……うるさいよ…
フィン「なんで…わからないんだよ…」
今までしたことは…全部僕がした八つ当たり…
なんで…そのくらい…怒ってくれてもいいじゃないか……
そうか…わかった……僕は……
フィン「僕は…ただ……少しだけでも…兄さまに……」
“怒って欲しかったんだ…”
「こんなことするんじゃない!!」
って…「やめろ!!」って…
ちょっとでも……言って欲しかったんだ…
コメント
1件
ええと神ですか?