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夜は、相変わらず静かだった。
違うのは―――視線。
「また……」
ビルの屋上。
風に紛れても、消えない気配
振り返る必要も無い
「しつこい」
黒「そうでもありませんよ」
霧が、滲むようにように現れる。
黒霧
黒「あなたの行動を、観察しているだけです」
「趣味悪いね」
興味は無い。
でも、完全に無視するには、少し厄介な存在。
黒「提案があります」
「いらない」
即答。
それでも黒霧は引かない。
黒「あなたの力は、単独で使うには非効率です」
その言葉にほんの、少しだけ視線を向けた。
「……非効率?」
黒「ええ。より多くの資源を得る方法がある、ということです」
沈黙。
数秒。
――くだらない
「興味ない。」
種を返す
そのまま飛ぼうとした瞬間―――
黒「なら、これはどうですか?」
空間が、歪む
足元に開いた黒いゲート。
反射的に距離をとる。
その先にいたのは―――
数人のヒーロー。
完全に囲まれていた。
「……は」
思わず笑いが漏れる
「そういうこと」
黒霧は、何も言わない
ただ、静かにこちらを見ている
選べ、ってことか
一人で突破することもできる。
できるけど――
少し、面倒
「……一回だけ」
小さく呟く。
「貸し、ね」
次の瞬間。ゲートに踏み込む
景色が切り替わる。
冷たい空気。
見知らぬ室内。
そこにいたのは――
死柄木弔
死「来たか」