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その日、大森はいつもよりも近くにいて、若井の周りを動き回る。
「また、遅れてるぞ」
冷たい言葉をかけられ、若井は必死に仕事を続けようとする。しかし、大森の存在がずっと気になって、なかなか集中できない。
そして、ついに大森が彼のデスクに近づいてきた。
「お前、いつもそうだな」
その一言が、若井の背筋を震わせる。
その視線を感じながらも、若井は顔を伏せて、仕事に集中しようとするが、なぜか心が乱れていく。
「お前、どうした?」
大森が突然、若井の顔を覗き込む。
若井はその視線に一瞬で動揺し、顔を背けようとしたが、大森はそれを許さなかった。
「目を逸らすな」
その言葉とともに、大森は強引に若井の顔を向けさせ、目を合わせる。
その目線に、若井は息を呑んだ。
「……やめてください、先輩」
「やめろって言われても、俺のことどうでもいいと思ってるのか?」
その言葉に若井は答えることができず、ただ黙ったままでいた。
その瞬間、大森がさらに近づき、若井の顔を無理に引き寄せる。
「俺のこと、求めてるんだろ?」
その言葉を耳にした瞬間、若井は体が硬直した。
心の中で反発しようとするものの、どうしてもその目を避けられない。
「お前、どうしたんだ?」
その言葉に応えようとしたとき、大森の唇が若井の唇に重なる。
最初は冷たく、鋭い感触が唇を包み込んだ。
そして、次第に大森はそのキスを深めていく。
若井は息を止めることができず、少しずつ呼吸が乱れ始める。
その息が苦しくなり、胸の中で焦りが募る。
息をしようとしても、大森の口が重なり続けている。
若井はその苦しさに、思わず体をよじらせるが、大森の手がその肩を押さえて、動けなくさせた。
「……お前、まだ抵抗すんのか?」
その言葉を耳にしながらも、若井は必死に息を吸おうとする。
でも、大森の唇が少しずつ深く入ってきて、息が足りなくなっていく。
「苦しいだろ?」
その言葉とともに、大森はそのキスを続け、若井の息がさらに浅くなる。
無意識に、大森の腕に手をかけて支えようとするが、何もできずにただ息をつくことしかできなかった。
その苦しさの中で、若井はついに心の中で自分の本当の気持ちに気づく――
逃げようとしているのに、どうしてもその唇を離れたくない自分がいることに。
続き多分作らない。
⬆️
多分。