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何が友情だ。
簡単に崩れ去る。
だから作るのは嫌だ。
不良なんてどうせ
上下関係。
腐れ縁。
主従関係。
全部絡み合ってできた存在。
クソみたいな存在。
だからって壊す事は出来ない。
私に
そんな力は無いから。
そんな頭脳は無いから。
ただ眺める事は出来る。
だから通りすがりの私は、ゴミみたいな絡み合った関係を見ている。
殴り殴られ、血を垂らす。
これが喧嘩賭博
どっちが勝つかを賭けるギャンブル。
賭博は犯罪だ。
だが不良は犯罪に手を染める集団。
この世の中で
なんて最悪で
なんて外道で
なんて血生臭い集団なんだろうか。
あの金髪のいかにも不良って感じの奴は、ずっと殴られ続けているが、必死にもがき、抗っている。
さっさと負ければ殴られずに済むのに、
だがこんなの見ても結果は誰だって予想できる
耐久戦であっても
強者は強者。
弱者は弱者。
所詮、それはこの世でも同じだ。
私は立ち去ろうとした。
だが急に静かになった。
微かに声が聞こえた
「ぉ…ｷヨ…サ〜、」
また不良か。
周りを見るに偉いやつなんだろう。
さっさと去ろう。
虫唾が走る。
バッグを持ち直し、歩こうと足に力を入れた。
とある視線と交えながら。
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