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めっちゃ気になる所で終わる話のLv100みたいな終わり方をしていて、くおーーー‼️😭 続き楽しみにしてます……🥹💗
──あれから数ヶ月経った。あんなに暑かった東京も、今では秋らしく涼しい風が吹いている。
前──、みんなで海に行ったときから、なんだか胸の奥がソワソワしている。
「(疲れているのだろうか… )」
だが、そう感じているのはオレだけではなかった。
えむも寧々も類も、オレでさえ目を凝らして見ないと気づけないような、人間関係の壁を作るようになっていた。
えむはオレに対してすごく敏感になり、些細なことでもすぐ心配するようになった。何故そうなったかはだいたい予想がつく。…だが問題は、寧々と類。この二人に関しては、幼馴染という関係上、オレやえむが知らない事や二人だけの秘密もたくさんあるだろう。だからこそ、ほぼ部外者のオレとえむが、あいつらの問題を解決してやることは難しいのだ。
「(どうにかできないものか)」
あれからも時間がある休日などに、みんなで何回か出かけていた。それこそショーや映画も観に行った。そういう場所に行けば、気分もリフレッシュできるかと思ったから。…だが、今ひとつ効果はなくオレも途方に暮れていた。
もういっそのこと本人に聞いてしまうか?と考えたこともあったが、それでは嫌な思いをさせてしまうかもしれない。
「(……なら、いっそ──)」
オレの想いを、聞いてもらおう。
たとえそれが、あいつらの助けになるかはわからないが、
「……未来のスターが立ち止まったままでは、誰も笑顔になれないからな! 」
ハッハッハと高笑いをし、早速計画を立てようと紙とペンを用意する。
ノープランで書き始めたというのに、まるでプランがオレの中にもとからあったかのように不思議と筆が進んだ。
机の上に置いていたスマホが震える。
「……司くんからメッセージ?」
最近はよく司くんが「どこか行かないか」と遊びに誘ってくれる。多分、最近あまり元気がないあたし達に気を遣ってくれくれているんだと思う。…だけど──。
「……あれ、?今日は違うみたい……」
「…すまない。突然集めて」
「全然いいけど……」
寧々もえむも類も、やはりどこか気まずそうにしていて、類に限っては目も合わせてくれない。それにどこか寂しさを覚えるが、その感情とも今日でおさらばだ。
「……お前らに、話したい事……いや、『聞きたい事』があるんだ」
まだ、少し…いや、かなり怖い。怖くて仕方がない。今にも泣きだしてしまいそうなほどに。だが──
「(…今までも、数々の苦難を乗り越えてきたではないか。)」
オレを誰だと思ってる!どんな壁も、オレの敵ではない!
「…えむ。寧々。類。」
「……何か、あったのか?オレで良ければ話してほしいんだ。…オレだから話しづらいのかもしれないが……」
3人を不安にさせないように、なるべく優しく声をかける。
すると、先程まで黙っていた類が口を開いた。
「…僕も、言いたいと思っていたことがあったんだ。今までも話そうと思っていたんだけれど、なかなか、言うタイミングが見つからなくてね。」
「え………」
寧々が驚いたような顔で類を見ていた。
「類、その……」
「大丈夫だよ。寧々。別に無理はしてないさ」
「……?」
やはり、寧々と類しか知らないような事……二人だけの秘密というものが、あるのだろうか。…だとしたら、尚更教えてほしい。悩みは一人や二人だけで抱えるよりも、みんなで考えたほうが解決に近づくかもしれんからな。三人寄れば文殊の知恵、だ!
「…司くん。それに…えむくんも。少し気を悪くさせてしまうかもしれないけれど……聞いてくれるかい?」
類がそう言うと、えむは笑顔で頷いた。
「もちろんっ!」
「ああ。勿論だ」
えむに続いてオレも答えると、類は安心したような顔をして、話し始めた。
「……僕、中学の頃からずっ
「そうだったんだね!類くん、話してくれてありがとう!…でも、あたし達はぜんぜん気にしないし、ダメだとも思わないからね。ね!司くん!」
「………………………」
「司くん?」
「……なあ、類。」
「うん?どうしたんだい?」
「……………オレは、類がダメだとは思わない。それに…オレも、恋愛に性別は関係ないと思っている。」
「…!」
「ただ、…ッその、」
そう、なんだね
あ、俺ニュースで見た!被害者って身近にいるもんだな〜〜ウケる
なにそれ、そんなの嘘に決まってるでしょ
特別扱いしてほしいだけだよね
天馬くんって、ちょっと変だよ
陰口言われたくないなら、最初から言わなきゃいいのにね。
気持ち悪い
「あああああ!!!…………さい、…るさいうるさいうるさい!!!!!」
止まない耳鳴り。治まらない頭痛。「今すぐここから逃げ出したい」そう思うのに、手足が痺れて立ち上がれない。
「───!!!─────?!」
「────!──────!! 」
聞こえないくらいの声量で、ひたすらに謝る。
「誰か、…助けて……」