テラーノベル
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ヒロくんの言葉を聞き、からぴちメンバーは決意した。このまま夏祭りを終わらせるわけにはいかない。
「よし!ヒロくんが元気になったら、夏祭り、再開するぞ!」
じゃっぴが力強く宣言すると、まだ少し熱の残るヒロくんの顔に、わずかな光が灯った。
数日後、ヒロくんの熱も完全に下がり、3人全員が元気に過ごせるようになった。そして、再びシェアハウスに提灯が灯り、屋台が準備された。
「からぴちシェアハウス夏祭り!リベンジだー!」
じゃっぴの掛け声に、今度こそ最高の笑顔でショタ組の3人が駆け出した。どぬは得意げにヨーヨーを釣り上げ、ゆあんくんは景品の飴玉を頬張り、ヒロくんは元気いっぱいに射的の的に狙いを定めている。
体調不良やトイレハプニングは、今回は起こらなかった。
それは、からぴちメンバーが、病弱な彼らの体質と頻尿を考慮し、遊びの合間に休憩を挟んだり、水分補給を促したり、定期的にトイレに誘ったりと、細やかな配慮をしていたからだ。そして何より、3人の笑顔が見たいという、メンバー全員の強い願いが、この日を特別なものにしていた。
夏の終わりの夕暮れ時、提灯の明かりが揺れる中、からぴちメンバーとショタ組は、最高に楽しい夏祭りの夜を過ごした。それは、ただの遊びではない。互いを思いやり、支え合う、からぴちらしい温かい絆が深まった夜だった。
この夏祭りを通して、からぴちメンバーは、困難な状況の中でも諦めずに前向きに進むことの大切さを再確認した。そして、この夏祭りが、彼らが元の姿に戻るための、何らかのきっかけになることを願うばかりだった。
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