わ✋の考え方の練習小説です。
長いです。
最後に解説あります
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Sm side
ここは小さな森の図書館、図書館と言っても哲学書しかないちょっと変わった図書館。
今日も俺は哲学書を読みにいつもと同じ席で座っている。
誰もこの図書館に居ないようだ、backroomのような空間、けど、別に出たい時に出れるし、困っては無い。
けど珍しく人がいたいんだ。
Nk「あ!、スマイル!!」
どうやら甘党なアクアマリンが来たようだ。
Sm「珍しいな。」
いつも誘っても来ないくせに。
Nk「暇だったから来てみよって」
けらけらと鈴の音が鳴るように笑う彼。
Nk「スマイルなんか哲学の話してよ!!」
そんな無茶振りにも8年以上ずっといると慣れてくるものだ。
Sm「……わかった、そこの花に囲まれた所に座ろうぜ。」
俺たちは近くにスミレ、ヒナギク、パンジー、赤いケシに囲まれた椅子へ腰を下ろした
今日の話題、【Ophelia】
OpheliaとはSir John Everett Milが手懸け作品。
Nk「オフィーリア…なんか川に花持って浮かんでる女の絵だよね?」
どうやら前知識はあるようだ、それに付け足して俺は
Sm「そうだな、シェークスピアの悲劇「ハムレット」の1場面の絵がオフィーリアだ、川に浮かんでる女がオフィーリア、川に浮かぶまでの経緯を話すとハムレットという恋人がいてその恋人ハムレットはオフィーリアを深く愛していたがある日突然ハムレットの父が暗殺されたことによってオフィーリアを突き放すようになった、突き放した理由としては全てを捨てて父親を亡き者にした人物に復讐することを誓う、 」
俺は目の前にいる彼にスクリュードライバーというカクテルを注いで持ってきた。
こういう話はお酒を飲みながらの方が進むんだ、自分はお気に入りのカクテルアズールを嗜む。
Sm「しかしハムレットは謝ってオフィーリアの父親を殺してしまう、愛していたハムレットに突き放され、その上父親までも殺されてしまう、度重なる悲しみよって気が狂ったオフィーリアは不運なことに深い川に転落、正気を失っている彼女はこの状況を幸せと感じたか、それとも不幸と感じたか、なかむ、お前はどっちだ?。」
俺は幸せと感じたと思っている。
Nk「うーん…死に方その感じだと溺死だよな、」
Sm「オフィーリアは歌を歌いながら溺れ死んだよ。」
カクテルを1口嗜んだ彼は自分の考えを言い始めた。
Nk「怖ッ、……俺は不幸だと思ったよ。」
Sm「どうして?」
Nk「恋人にも突き放されて挙句の果てには愛してた人が父親殺したんでしょ?、そりゃ正気失って当然だよ。」
Sm「その事柄が起きたことによってもう不幸ってこと?」
Nk「まぁ、そういうこと、その口振りからするにスマイルは幸せって感じた方?」
Sm「そう、だってもう正気失って歌いながら死んでってるんだから幻覚とか出ても可笑しくないじゃん?、だったら幻覚に囲まれて幸せに死んでったならそれでいいかなって。」
俺は割と極論を話している、だってそうだろう正気だったら歌なんて歌わず壁をよじ登るなり助けを求めるなりするだろう、正気じゃないから川を浮かんで歌を歌い、川底に沈んで行ったのだから。
Nk「俺の考えなんだけどさ、人間って何かしらの感情を持ってるじゃん、空っぽな時なんて無いんだよ、例え正気を失ってたとして大元を辿れば絶望からとか辛さでしょ?、その辛さを知ってるのは感動とか幸福を知ってるからだと思ってるの、だから正気を失ってるならそれは辛いんじゃないかなって。」
Sm「じゃあなかむはもし感情がない時が人間に現れてたらそれはどういう時?」
Nk「死んでるか、機械かな…。」
Sm「……俺はね、というか俺だったらね愛する人に父親殺されたらなんでも良くなると思う、生にしがみつかないと思う、だから沈むの待ってさっさと父親の元へ逝くかな、これってさ客観的に見たらそんなに宜しくないけど本人は父親の元へ逝けるっていう幸せがある訳よ、だから幸せ。」
遂に酔いが回り始めたのかなかむはウトウトしている、
Sm「酔いが抜けるまでここでゆっくりしてな。」
そう言って彼の空っぽになったカクテルグラスと俺のカクテルグラスを片付けにその場を離れた。
カクテル言葉
スクリュードライバー【貴方に心奪われました】
アズール【人生と言う名の迷路を進む活発的な人】
花言葉
スミレ【純潔】
ヒナギク【見捨てられた愛】
パンジー【叶わぬ愛】
赤いケシ【死と眠り】
絵画について
Ophelia / John Everett Millais
製作年
1851年 - 1852年
種類
油彩、キャンバス
寸法
76.2 cm × 111.8 cm (30.0 in × 44.0 in)
ロンドンにあるテート・ブリテン美術館に所蔵されている。
(Wikipedia参照)
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