【短編小説】黄昏時

海の水の流れを聞いていると

心が落ち着く。落ち着くと同時に

今まで起きてきた嫌な事全てが一時的に消される

静かに聞くとより子供の声が聞こえるだけになる

安らぎの音。

きっと脳が疲れていたのだろう。

疲れというか癒しを求めていたのだろう。

誰かに癒しを求めるのではなく

自分が癒しを探すというのもありだ

黄昏時に海を眺めて癒しの波を聞く事で

脳を休める事も出来るだろう。

ただ、黙ってても癒してくれる

この音に耳を傾けて、ゆっくりと。

呼吸を整える事も簡単になる。

乱れていたあの瞬間も今は落ち着きが増している

波の音につられてしまう

ゆっくりと包み込んでくれるその優しさに

涙が止まらなかった

終わり