第6話 開幕
❤️「はぁっ…はぁッ」
俺はころちゃんと部下の肩を借りながら車の方の道へ歩いていく。
ころちゃんもすごく辛いはずなのに俺を優先してくれた。
💙「ふぅーっ……」
❤️「ほんとにっ…ごめんねッ」
💙「へっ!?いやいや全然!?」
💙「赤くんの方が歩くの辛そうだったからね笑」
部下「ほんとにそうですよね笑」
❤️「えっ嘘!?!?」
部下「青様の方が立てないのかと思いきや、何も気にせずすんとたちますし、笑」
部下「赤様は甘えたな声で助け求めてきましたし、笑」
部下「予想と違いすぎてとてもびっくりいたしました笑」
❤️「っ…すぅッ…恥ずいなぁ//」
でも、立てなかったのはほんとだ。
今も体重を2人に思いっきり預けて歩いている 。
媚薬が効いてきてからというもの、顔は紅潮して体温は高くなり、頭がぼーっとする
風邪を引いたような感じだ。
だが、
性欲だけはちゃんと頭のど真ん中にあるんだよなぁ…
主張激しいって、もう…
部下「もうすぐで車の場所へたどり着きますよ!」
❤️💙「やった……!」
❤️💙(見詰 合
❤️「あははっ笑笑」
💙「はははっっ笑笑」
部下「戦いの最後でもシンクロするって…仲良しすぎませんか?笑」
💙「カップルだからね~ 笑」
部下「そうでしたね 笑」
ー
俺たちは車に乗り込んだ。
最初に乗ってきた車は敵を移動させるための車として使うらしい。
ここから病院までは車で1時間、
長い道のりだ。
療養係の部下が運転を担当してくれる。
部下「なるべく早く移動しますね。」
早く移動出来てもせいぜい30分というところだろう。
30分間でも、俺は何をしでかすか分からない。
初めての状況に上手く対応出来てない自分が悔しい。
💙「えっ、?なになに?どうしたの?」
❤️「…え、?」
俺は気づいたらころちゃんの頬に手を触れていた。
❤️「あぁっ!…ごめん!」
俺は気付かぬうちにころちゃんを見ていて、そして触れていたらしい。
少しびっくりした表情がかわいくて、
『ごめん』と言った数十秒経ってから俺は手を離した。
少し沈黙の状態が続く…
その中でも俺は、
『横顔綺麗だなぁ、』
『ちょっと髪はねてて可愛いなぁ』
とか思っていた。
💙「赤くんって、媚薬弱いよね。」
❤️「えぇっ!?なに急に、…」
💙「なんか、こう、もっと上手く対応しそうなイメージがあったからさ 笑」
💙「そのままの媚薬の効果に飲まれてて“めっちゃ可愛い”。」
ころちゃんが顔を背ける。
ちらっと見えている耳は赤く染まっていた。
❤️「…青ちゃんも、弱いけどね、笑」
💙「…昔のこと?」
❤️「そうそう、」
❤️「年下の俺に助けられちゃってさ~?」
💙「えへへ…」
💙「あの時はほんとにありがとね~ 笑」
❤️「…どういたしましてっ」
昔の話をしていると、媚薬なんて飲んでないみたいに軽くなる。
多分それは、媚薬よりも忘れてはいけない事実だからだろう。
ーーーN年前
俺はただの高校生。
運動神経がちょっとだけいい高校生。
そんな刻の帰り道に、ある声が聞こえたんだ。
『ゃめ゙ッ…もうッ…げんか ッ い゙ッ…』
学校でも人気者の、
普通の俺とは関わることの出来ない。
3年生のころん先輩の声。
確かにそうだった。
でも、そんなことあるはずないだろうと、スルーしようとしたんだ。
そしたらまた聞こえてくる。
『ぁ゙ッ ぐッ … ぁ゙゙』
苦しそうな、辛そうな、死にそうな、狂いそうな、そんな声。
ちょっと、耳が良かっただけなんだ。
俺は元々耳が4つあって、人よりも音を拾いやすい。
そんな耳で…小さな、か細いけど強く訴えている、声が聞こえてきて、
こんなこと考えている間にも…ころん先輩の声はかすれていく。
声だけでは、何をされてるのか、やっているのか分からなかった。
あのころん先輩が何をしているのか気になった。
そんな表面上だけの理由で路地裏に入っていった。
ー
周りがよく見えない路地裏。
耳を頼りにころん先輩に近づいていく。
『からだはしょうじきだな?』
『お゙ ッ … まえらの ぜいだ ッ ッ』
『…くちごたえするけんりあんの?』
相手の声が聞こえた瞬間わかった。
“やら”れてる。
ころん先輩が…
気づかれないように近くに行く。
『はぁっはぁっ』
『ぱんっぱんっ』
『びゅる___』
『あはははっ』
『こんなんになって、だせぇなぁ』
『なかゆるゆるだぞ?』
『おれたちのこときもちよくできましゅか~?』
『かひゅっ かひゅっ__』
『おらっ!やれよ!』
『ん ぐ ぁ゙ ッ ッ』
『いいぞいいぞー!もっとやれー!』
聞きたくない。
俺が子供の時によく聴いた音がする。
助ける。
ころん先輩は俺が助ける。
俺はバレないようになんて考えは捨ててころん先輩の元へ行った。
ー
そこには、7人ぐらいの男たちと ぐちゃぐちゃな身体になったころん先輩がいた。
「お前、誰だ?」
❤️「…やめて。すぐ抜いてよ。」
「はぁ?なんで関係ないお前に言われなきゃなんねぇの?」
❤️「…録音、してるよ。」
❤️「ぜーんぶ。」
❤️「すぐ警察につき出せるよ?」
「はっ?」
俺は、なにかの役に立つといいなと思い、スマホを起動して路地裏に入っていた。
❤️「それがやだったら、今すぐやめて。」
❤️「ここで逃げてもいいから。」
「…はいはい。逃げてやりますよ。」
「まじ~?」
「さつに出されたら終わりだろ?笑」
そう言って、男たちが立ち上がり、去っていく。
「あっ…じゃあな?」
「性 処 理 道 具 ち ゃ ん ♡」
汚い捨て台詞を吐いて明るい表通りに出ていった。
💙「かひゅー、はひゅー、」
ころん先輩は呼吸も上手くできないほど痛めつけられていた。
首も、腕も、もちろん顔も、全てが赤く染まっていた。
でも今は、俺に出来ることをやろう。
❤️「…すぐ助けてあげられなくてすいません。」
❤️「…俺でよければですが、後処理…してもいいですか、?」
💙「ふぅっ…ふぅ、」
ころん先輩は震える手で丸を作ってくれた。
俺は指をいれる。
ぬちゅ___
❤️「…へ?」
驚きだ。
今にも溢れそうなほどな量が、ころん先輩の“なか”に詰まっていた。
関節1個しかいれていないのに、俺の指にどろどろとまとわりつく
相当辛いことをされたんだろうな…
❤️「…すいません、少し雑ですが、お腹を押してもよろしいですか?」
💙「…ん」
ころん先輩は喋れるくらいまでに回復したようだ。
❤️「ありがとうございます。では、」
俺は軽く、軽く押した。
軽く押しただけなのに、
どろぉ
ところん先輩の“あな”からどんどん流れて、溢れてくる。
❤️「…」
俺の目に涙が溜まり、落ちていた。
💙「ぁっ…大丈夫、?」
相当疲れてるのに心配してくれる。
そんな先輩が輝いて見えた。
❤️「…ごめんなさいッ ごめんなさいッ」
❤️「すぐに助けてあげられなくてッ」
❤️「ころん先輩がずっと辛そうなの聞こえてたのにッ ひぐっ…」
❤️「もっと早く行動できてればこんなことにならなかったのかなぁ っ ぅあ゙ッ」
父と母が交互に家に不倫相手を何人も連れてくる。
そんな日々を送っていた小学生の頃。
“これ”のせいで喧嘩する人達を沢山見てきた。
💙「…僕はっ、助けて貰えただけで嬉しいからっ、」
💙「そんなにっ、泣かないでよ」
優しい目で見つめて、微笑む先輩。
この人はどこまで優しいの。
『また浮気したの!?』
喧嘩する母と父。
どっちもどっちなのに、自分はしていない面をして、ばかみたい。
でも、あいつらは了承していない先輩に手を出した。
俺の親も馬鹿だけど、
あいつらはクソ野郎だ。
❤️「なんで辛いのにそんなに優しいこと言うんですかぁッ!」
❤️「もうやられてる時点でッ 助けられてないのにっ..」
❤️「うぅ゙ッ ひぐ っ ッ」
❤️「もっとッ わがままになってくださいっ」
💙「…あははっ 笑」
💙「…ありがとう」
💙「ここまで本気になってくれるなんて思ってもなかったよっ、笑」
❤️「へ、?」
俺が思ってた反応と違った。
なんで楽しそうに笑ったんだろう。
『ここまで本気になってくれるなんて…』
と言っている時は、なんでとても嬉しそうな顔をしていたんだろう、。
💙「じゃあっ…我儘になろっかなぁッ」
💙「莉犬くん…だよね!」
💙「この状況とか、あと…色々。」
💙「もっと詳しく後で話すからさっ、」
💙「今は素早く後処理してくれない?」
❤️「…はいっ、!」
両親に植え付けられた後処理の仕方。
不倫相手の後処理、めんどくさいからしたくないんだって。そんな馬鹿みたいな理由で俺に教えてきた。
でも今だけは感謝するよ。
後処理、教えてくれたおかげでころん先輩を楽にさせることが出来る。
次回 過去のおはなし。
過去一長くなっちゃったね、笑
青赤の過去編、まだ続きます。
次回は
・なんで付き合ったのか
・マフィアになったのか
・なんでやられてしまったのか
・赤くんの家の事情
などなど明かしていこっかな!
コメント
2件
すき(՞ ܸ. .ܸ՞)︎♡