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君には生きていて欲しいから

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君には生きていて欲しいから

13 - 希望の光は小さかった

♥

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2022年12月11日

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sh「待って、、、やめ、、、っ!」

kn「br!そっち止血して!」

br「knさん人使いあらーい。」


文句を言いながらもknの指示通りに動くbr。片腕が終わり反対側にまわる。


sh「、、、頼む。もう、このままにしててくれ、、、。」

kn「このままって、、、そんな事したらshが、、、」

sh「いい、、、。それでいい。俺にはもうこれしか残ってない、、、。」

kn「なら、今からnaに会わせてやるからアイツに言うんだな。br、こっちいくぞ!」


shの言葉は聞き入れず、もう片方の腕にとりかかる。2人がかりで何とか出来たものの、周りは血の海状態だ。


sh「なんで、、、放っておいてくれないんだよ、、、」

kn「理由ならnaに聞きな。まぁ、俺達もnaと同じ思いだけどね。br、shお願い。」

br「僕の背中、乗ってー。」

sh「、、、、、、」


knがshの腕を掴み無理矢理brの背中に乗せる。2人して、軽っと声を揃えて口に出す。今まで血を抜かれていたからなのかわからないがあまりの軽さに驚いてしまった。


sh「ま、、、待って、、、そこのテーブル」


テーブルを指差しbrが近づく。テーブルの上には沢山の資料や、本などがゆ積まれていた。


br「ここが何?」

sh「その右側の紙、、、取ってほしい。」


素直に手に取り書類を見ると、ナンバリングされた沢山の人の名前と住所が記載されていた。一枚だけじゃなくそれはもう何枚にもなっている。


br「shそれ、何の紙なの?」

sh「俺の血を待ってる人、、、こんなにいるんだ。だから、ここに残りたい、、、。」

kn「、、、、、、こんなに。naの言ってた高額の薬ってやつか。」

br「もしかして、あのケースの中って、、、」

kn「間違いない、薬だ。それにナンバーもついてたから間違いないな。」

br「でも、先にnaと合流した方がよくない?」

kn「うん、同意見。」


2人は足早に研究室を出る。きた道を帰りnaの所へ急ぐ。


sh「薬っ、、、うっ、、、俺なんて、、、」


ずっと背中で泣き続けるsh。本当にnaにここを出たいって言ったのか不思議なくらいだ。しばらく走っているとna達の姿が見える。


kn「na!」

br「naーって、うわっ!!ひどい有様ー。」


黒尽くめの男もだいぶ怪我を負ってはいるが、明らかにna、kr、smの3人の方が重症だった。


na「やべー、、、あいつめちゃ強い、、、っ」

kn「ばか!無理して喋んな!」

「おや、、、sh。いいところにきたな、、、。」


手を伸ばしてくるのをbrが避ける。しかし、shをおぶった状態ではうまく戦えない。


br「knさん!絶体絶命!ヤバいって僕達!」

kn「んな事わかってるよ!くそ、、、まじでどうするかな、、、」


knはとりあえずnaの持っていたナイフを持ち、転がっているボウガンをbrの方へ蹴った。


br「ごめん、、、shここにいてね。」


shをおろすとボウガンを手に取りsmのとこまで駆け寄る。


br「sm矢ってこれだけ?」

sm「うっ、、、悪い、こんなけしか残ってない、、、」

br「ありがと、ちょっと休んでて。」


2人武器を持ち男の前に立つ。勝てるかどうかもわからない緊張感に2人は唾を飲んだ。




第14話へ続く。

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