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あの喧嘩の日から1週間が経つ。
甘いもの好きな紅釈と食事が好きな
東尾はよく2人で出かけるようになった。
「…2人が仲良くなってよかったです。」
折西は2人でゲームをしているのか騒がしい
リビングのドアの前でニコニコとしていた。
「融くんもリビングに行こうよ!」
「ええっ!?けど2人の邪魔になるのは…」
「大丈夫大丈夫!!!2人なら
歓迎してくれるって!」
リビングに入るように促すお姉さんの
されるがままにドアを開ける。
すると、何故かテレビの前で
殴り合う2人がいた。
「ッテメェ!!!!!俺を見捨てたな!?」
「だって!紅釈、超弱いじゃん!!
見捨ては必要な判断だって!!!」
折西がテレビ画面を見ると協力するタイプの
ゲーム画面が表示さており1Pの下にLOSTの
文字が書かれていた。
「あっ!!!折西ィ!!!!!!!
こいつどう思う!?仲間見捨てたやつ!!」
「違うよ折西くん!!!紅釈のゲーム操作
壊滅的なんだって!!!見ればわかる!!!」
2人は、やれこいつが悪いだの
俺は悪くないだの折西に話す。
しかし2人同時に話すものだから折西は
何も聞き取れなかった。
折西は「あっ、失礼しました…」と
そっとドアを閉め、全力で外まで向かった。
その時の2人の「待って!」は聞かなかった
ことにしながら…
・・・
「もう…仲がいいのか悪いのか…」
折西は街中を歩く。
すると酒屋で黄色の髪に眼帯姿の人物を
見かけた。
「えっと、確かこの方は…」
折西は考え込む。
「俊だよっ!!!!!!」
いつの間にか目の前に現れた俊に驚き
折西は尻もちをつく。
「オアッ!!!!!」
「アハハッ!!!!!!変な鳴き声〜!」
ほらほら、立ちなよ!と俊は
軽くしゃがみこんで手を差し伸べる。
俊の背の高さに圧倒されながらも
折西は手を取った。
「と、ところでお買い物ですか…?」
「うん!今日飲むお酒を買おっかなって!
あとはおつまみかな〜?」
肉と魚どっちにしようかな〜と
呟き、いきなり真顔に戻る。
そして数秒後ニヤリと折西の方を見る。
「折西くん…辛気臭いか!融くん!
はい!これ持って!!!」
俊が酒瓶を折西に強引に押し付けると
お買い物についてきて!と
空いた左手をグイッと引っ張ったのだった…