トラウマが怖くて今日も

屋上

朱))…なんか、歌おう。

朱))ｽｰｯ…ﾌｰｯ

朱))傷の数を数えて

朱))痛みの数指を折る

朱))1つあまり小指は愛しさのぶんね

透空))？(なんか屋上から聞こえる？)

透空))|´-`)ﾁﾗｯ  !!

朱))悔やむこともありましょう

朱))あなたの所為もありましょう

朱))いつかは赤い糸断ち切るのでしょう

朱))花弁にささやきを

朱))哀れみから口付けを

西谷))何やってんだ？((小声   ！

朱))懐かしんで初めて過ぎ行くのでしょう

朱))惑うこともありましょう

朱))誰かの所為じゃありましょう

朱))難しいものですね

朱))愛するということは…

西谷))…あれが縫季音…？

朱))もう…1曲…

朱))…隙だらけの背中に羽は無い

朱))大きな傷が残っているだけ

朱))訳あって無くしちゃったんだと

朱))少し前に聞いたばかり

透空))次はなんだろう…？((小声

朱))私達は一人に一色の､羽与えられて生きている？

朱))『あなたの羽は何色だったの？』

朱))笑ってあなたは答えない…

西谷))……

朱))私あなたに隠し事をしている

朱))私は羽を与えることができる

朱))その代わり私の羽は無くなるけど…

朱))あなたにならあげていいよ…！

朱))どんな色が似合うだろう？

透空))これ…ドラドの悲劇？((小声

朱))私の黄金はあなたに似合うかな？

朱))冗談めかしそんな事言ったら

朱))あなたは見た事ない顔して

朱))「今すぐ失せろ」

朱))と、言った…

朱))……あの、いつまでこっそり聞いてるつもりで？

西谷/透空))!!

透空))ごめん!!あーちゃん…覗くつもりはなかったんだけど…

朱))ううん、大丈夫だよ〜

朱))…西谷さん、あなたが1番ウチのこと嫌がってましたよね？なのになんで聞いてるんですか？

西谷))そ、それは俺の勝手だろ!!

朱))まぁ、そうですね。けど、流石に気にはなりますよ。

西谷))ｯ……れいだったから…((ﾎﾞｿｯ…

朱))え？

西谷))綺麗だったから…

西谷))お前が、涼花のこと虐めてるっていうのを信じてたから、あんなに綺麗な歌声が出るとは思ってなかった。だから聞いてたんだ。

朱))…その言い方、もうウチが涼ちゃんのこと虐めてない事がわかった言い方してますけど？

西谷))あぁ、そうだ。涼花が自分から訴えてきたんだ。「朱ちゃんはやってない!!」って、皆はそんな事信じなかった。けど、そこには潔子さんの証言もあって、俺と龍は信じた。

西谷))…本当にすまなかった!!

朱))…許されるとでも思ってんすか？

透空))あーちゃん…！

西谷))思ってねぇ!!けど…けど、謝りたかったんだ…!!

朱))ウチに許して欲しいんだったら、この合宿中、味方して下さい。田中さんにもこのこと言ってください。説明するの面倒くさくなってきました…

西谷))!!ほんっっっっとにありがとう!!じゃあこれからまた仲良くしようぜ!!

朱))…はぁ、気が向いたら、ですよ〜

西谷))おう!!

主))1000文字突破〜!!