テラーノベル
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背景side
夏休みも終わり、とある朝、鳥のさえずりと窓硝子《まどがらす》から入ってくる日差しと同時に目覚ましが鳴る。
もうそろそろ秋だが残暑続きで中々起きれないでいる、柔らかい癖毛茶髪のショートヘアで身長165で男性のわりに華奢《きゃしゃ》で顔立ちは中性的な人物が、この物語の主人公である。
いつものようにベッドの布団の中で寝返り数回繰り返していると下から階段上ってくる足音が聞こえてくる。
住んでる所は、軽井沢で3LDK一戸建ての木造住宅、三階の寝室が主人公の部屋だ。
聞こえてくる足音は二階からする。
因みに二階はキッチン、一階が両親の部屋だ。
バターン!
ドアが勢いよく開く音がする。
???「啓祐《けいすけ》!起きなさい!いつまで寝てるの?」
と怒鳴り声と同時に布団を剥《は》がそうとする。
啓祐「あと、もう少し寝かせて」
と布団を剥がされないよう抵抗する。
???「いい加減にしなさい!今日は、大事な二学期の始業式の初日でしょ?遅刻したらどうするの?」
と呆《あき》れ声の主の正体は、啓祐の母親で名前は香苗《かなえ》と言う。
啓祐side
そうだ!今日は、久々の学校だった。
我にかえったオレは、起こしてくれてサンキューと言うと慌てて布団から飛び起きた。
それを見て安心したのか母さんは
香苗「朝ご飯出来てるから冷めないうちになるべく早く下りて食べなさいね!そうそう慌てず、焦らず、慎重に準備するのよ!今日からまた《《バレないように》》気をつけてね。」
と言うと部屋から出て二階のキッチンへ戻って行った。
オレは、焦らずにパジャマを上半身から脱ぎ出すと枕元に畳んであるサラシを取り出し胸に巻いていく。
しっかり巻ききれてるか手探りで確認
「何かまた胸が大きくなったような、、いちいちめんどくせーな~それに肉がサラシに食い込んでいてーな~」
と呟きながら押し入れの突っ張り棒のハンガーにかけてある、それに手を伸ばすと、白いYシャツと制服上下一式取り出す、半袖のYシャツに腕を通し着替え始める。
次に深緑色のブレザーの上着を着る。
下半身のパジャマのズボンも脱ぐとチェック柄の同じく深緑色のズボンも履き、白い靴下も履き終えるとズボンと同じ柄で同色のネクタイをYシャツの首にかけると手探りで絞める。
さてと、食う前に顔でも洗うか
そして、数時間後のこと
なんとか遅刻せずに済んだオレは、いつものように窓際の一番前の席で顔を伏せていると、西日が顔に当たり眩しすぎるのを感じつつ、こんな天気の良い日は外で軽くジョギングしたいものだ。
そんな風に思っていた時だった。
丁度、右側のドアがガラガラと音を鳴らし、開き出したのは
ふと顔をあげてみると身長158で黒髪のお団子ヘアで黒縁メガネが特長の担任教師、矢吹《やぶき》桃《もも》先生に連れられて、身長170の亜麻色のロングヘアの美女が教室に入ってくると
教壇の前で立ち止まりこちら向きに身体を向ける彼女。
さっきまでざわついていたのに一瞬にして静まり返りクラスのみんなの視線は転校生の彼女に向けた。
矢吹先生が黒板に白いチョークで名前を書き始める。
≪《金堂《こんどう》栞《しおり》》≫
金堂?
どこかで聞いたような名前だ。
いったいどこで?
栞「東京から参りました。こんどうしおりと申します。皆さん!宜しくお願いしますわ。」
と彼女は、満面の笑みでお辞儀をした。
彼女が輝いて見えるのは、目の錯覚?
オーラ?
彼女と思わず目が合ってしまった。
なんなんだ?この存在感は?
関わりたくないので慌てて目をそらそうとしたら、、既に手遅れだったようで
栞「あ?啓祐くん?」
え?なんでオレのこと知ってんだ?
思わず確認するかのようにオレは、自分を右の親指で差したが、、
彼女は、コクコクと頷《うなず》く。
オレは、困惑しながらも一生懸命記憶を辿《たど》って行くが、、
以前、コイツと会ったこと有ったっけ?
オレよりあきらかに身長デカいから印象に残りやすい筈なのに
いくら頭を絞って考えても心あたりがない。
そんな時だった。
いきなり彼女がオレに抱きついてきたのは
「ちょっと、はなれろよ!なんなんだよ?お前」
オレは、慌ててその手を払い避けようとするが、なんてバカ力だ。びくともしない。
当然、周囲の空気が一変してどよめくのを感じる。
#なつこさ
かは@毎日投稿中
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#アイドル
優杏𓂃🎀𓈒𓏸
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???「啓祐?彼女、お前の知り合い?しかし彼女、大胆。こんな美女にハぐされてうらやま~♪」
と真後ろの席に座っている身長170赤毛のショートヘアで鍛練されたボディの女好きで親友の誠《まこと》がオレをからかい始める。
「こんなデカイ女知らねーって!誠と身長さほど変わらねぇよな、、オレ、今日、彼女とは初対面だぞ!」
と弁解するとようやく彼女から離れられた。
彼女の力が緩んだからだ。
栞「デカイなんて酷い、啓祐くん(目がうるうる)~わたくしのこと忘れましたの?」
泣きそうな顔になったかと思うと、いつの間にかオレの右耳の近くでオレだけが聞こえるくらいの小声で囁《ささや》く。
栞「ホントにわたくしのこと忘れてしまわれたの?仕方ないですわね。以前の名前は秀《しゅう》、男ですの。啓祐くんと結婚したくてお父様にお願いして女の子として育てられましたのよ。やっとお会い出来ましたのに忘れるなんてあんまりですわ~大丈夫、啓祐くんの秘密は誰にも口外するつもりはありません。」
その話の内容でオレは、心の中でなんだか引っ掛かるものを感じつつ
過去の記憶を再び遡《さかのぼ》って行く。
あ!思い出した!
コイツとオレは、幼稚園の頃、確かに会ってる。
親友だった秀だ!
通りで見に覚えのある名前な訳だ。
コイツは将来の夢を叶える為、独り暮らしするって言い残して
小学校卒業して直ぐに、引っ越ししそれから連絡も途絶えて音沙汰なしだった。
当時は、口数は少ないとはいえ普通に男だったよな?
女装姿じゃ気づかないのは当然だ。
待てよ?なんでオレの秘密知ってんだ?
オレは、物心ついた時から男として育てられてきた筈、バレるへまはしてねぇ筈だよな
引っ掛かってたのは、これか
栞(秀)「その様子ですと思い出して下さったみたいですわね。」
と苦笑いをするのだった。
栞(秀)の首には、目を凝らしてよく見るとオレと同じ肌色タイプのチョーカーを着けているのに気づいた。
親父とコイツの父親も幼なじみで親友だからもっていても不思議ではないが
このチョーカーは声を変える事が出来る優れものでオレは、親父から貰って、今ではすっかり愛着している。
そうか~なるほどな~と呆然としていると桃先生は
桃先生「金堂さんの席は丁度、神条《かみじょう》くんの隣が空いてるからそこで良いかな?」
と言った。
秀「構いませんわ。先生ありがとうございます。啓祐くん、いえ、神条くんは実は幼なじみで許婚なので凄く嬉しいです。」
オレは、取り乱し、お前な!と栞(秀)に向けて怒鳴った。
誠「啓祐、許婚ってマジ?さっき初対面って言ってたじゃねぇ?」
ふてくされたように誠が言った。
「ちげぇって、実はコイツと幼なじみってのはホントらしいけど、、ついさっき思い出したばかりでさ、、わりい、嘘ついた訳じゃねえから、、
それに許婚なんてマジでちげぇからな。勝手にコイツが言ってるだけで、、誤解すんな!」
誠「そんな弁解しまく~り益々怪しくね?じゃあ俺っちが狙ってもOK?文句ねえな?」
いつもの調子でニヤニヤ言う誠。
どんだけ女の子が好きなんだ。
ついこのあいだもナンパしてたな。
懲りねえ奴
オレにはどうでも良い事なのに、なんでこんなにムカムカすんだよ?
だけど栞がホントは男だと知ったら誠どんなリアクションとるんだろうか
オレの秘密を知っている以上、コイツ(栞)の正体もバレないように気をつけなきゃなのか?
自分の事で精一杯なのにめんどくせー
栞(秀)はオレの隣の席に座ると、オレの後ろ席の誠に話かけていた。
栞(秀)「誠くんっていうんですのね。上の名前はなんておっしゃるのかしら?」
オレと誠との話のやり取りが聞こえて誠の名前に気づいたのか
誠「飛騨《ひだ》っす。」
誠は、頬を染めて応えていた。
栞(秀)「飛騨くん、素敵なお名前、宜しくですわ。」
誠に向けて栞(秀)は右手を差し出し握手を求めるとそれに応えるよう照れくさそうに誠も左手でその手を掴み握手を交わしながら
誠「栞さん!宜しくッす。早速、連絡先とナイスボディの栞さんのスリーサイズ気になりんご~教えてくれんなましゅーくりーむ」
オレは、誠の頭を右拳で思わず殴っていた。
誠「痛ぇーな」
なんだかムカムカ、イライラする、、何でだろう?
そんなオレを見て、栞(秀)は、含み笑いをしている。
結局、連絡先とか交換したのかな?
何故か気になるオレ
それにしても
なんなんだ?コイツ(秀)の反応は?
桃先生は退室し、一時限目の授業が始まるまで、時間があると思ったオレは、ノートの端を破ってメモにして
*《≪ようやく思い出したよ!お前、秀だろ?夢はどうしたんだよ?夢があるって家を出て行ったよな?結局、どんな夢なのか教えてくれなかったし、そもそも何で戻って来たんだ?女装なんかして、気持ちが悪い。それになんでオレが女だって知ってんだよ≫》*
と鉛筆で書いて秀に渡した。
返事の切れ端が返ってきた。よくみるとさっき渡した切れ端の紙を消しゴムで消したあと鉛筆で書いたようだ。
≪《内容が》≫
*《≪思い出して下さり嬉しいですわ。質問攻めですわね(汗)困りましたわ。夢?そんな事もありましたわね、、、戻ってきた理由は、さっき言った通りですわ。そんな事より啓祐くん?ホントに聞いてあとで後悔しませんの?≫》*
じれったくなり
*《≪良いから教えろよ≫》*
とまたノートを破いてメモを渡した。
再びメモが返ってきた。
今度のそのメモはオレと同じように自らのノートを破いたものに書いたようだ。
*《≪子供の頃、家族ぐるみで一緒に旅行もしたんですのよ。一緒にお風呂入ったときに知ったんですの。その時はビックリしてしまいましたけど段々好きになってしまって親にお願いしましたの。啓祐くんと結婚したいって、だけど戸籍を女に変えなきゃ駄目だって言われて≫》*
確かにオレの戸籍は男になってるけど
なんか、コイツ、恥ずかしい事メモしてなかったか?
心の中で呟くと、メモを見直す
その事に気づくと段々、顔が火照《ほて》ってくるのを感じた、そのタイミングで授業開始の予鈴が鳴る。
「え~!!なんだって?」
あの頃、確かに自分は男だと思ってたから有り得なくもないけど、よりによってなんでコイツに
オレは我を忘れて思わず立ち上がってしまった。
急に恥ずかしくなってしまい顔が紅潮しているオレに
誠「啓祐?いきなり大きな声出して、、どうしたよ?それに、さっきはマジ痛ぇーぞ?訳わかんねえ~なんで殴るよ?」
「いや、なんでもねーよ」
誠の目をそらして言うオレの態度に
誠「なんでもねーって訳あるか~だったら意味なく殴るんじゃねー全く変な奴だな、、それにさっきから二人でなにこそこそやってんだ?」
再び不機嫌になる誠に
「悪かったよ!許せ」
と謝罪するオレの真っ赤な顔に気づかないほどに誠の機嫌は治まりそうもないようでかえって気づいてなくて良かったと安堵するオレ。
しかし長くはそう続く物ではなくそのタイミングで右側のドアがガラガラ音をたてて開くと
身長170の逆立った黒髪の短髪で顔は強面、体型はガッチリしている数学教師の稲部《いなべ》国篤《くにあつ》が入ってきたのだ。
稲部「神条!何してる?はやく席に座りなさい!授業始めるぞ!」
「スミマセン」
身震いしながらオレは席に着くと心の中で
秀に裸を見られた?
うんと小さい頃だから全然覚えてねえけど
なんだか恥ずかしい。
まだ顔が火照ってていて赤いままだ。
栞(秀)「だから後悔しませんの?って言ったのに、顔が赤い啓祐くん、可愛いですわ。(小声)」
また含み笑い。
秀のカマ台詞が耳に纏《まと》わりつく。
やめてくれ!気持ち悪いから秀!
調子狂うからこれ以上そのしゃべり方で話かけてくんな!とオレは、心の中で叫んだ。
メモは、丸めて皆の目に触れないよう持ち帰る事にしたが、秀の顔をまともに見れずなんだか気まずくて
メモを取り返す事が出来ず
まあ何とかなるだろうと自分に言い聞かせた。
それに、秀が言ってる事は正直信じていなかったのでなんか企んでるとしか思えないでいた。
あの秀が、女装するような奴じゃないとどこかで信じたかったからかもしれない。
それともオレの思いすごしなのか?
コメント
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はじめまして読んでくれてうれしいです。
わああ読んだ読んだ!!😭💕 第1話からすごい展開すぎて頭追いつかないんだけど!?!? まず主人公の啓祐くんが女の子って設定にまず「えっ!?」ってなったし、転校生の栞ちゃん(秀くん)がまさかの幼なじみで、お互い秘密抱えてるの熱すぎるでしょ🔥 「一緒にお風呂入ったときに知った」ってメモの内容には思わず「うわああああ」って叫んだよ…恥ずかしすぎて顔赤くなる啓祐くんの反応も尊い…!! 誠くんのナチュラルな女好きキャラもツボだし、栞ちゃんの「可愛いですわ」がもう完全に余裕の表情で笑ってる感じが伝わってくる…! 続きが気になりすぎる!次回も楽しみにしてるね〜!!🌸✨