テラーノベル
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「まぁ、これから暮らしていく仲だし、愛楽のペアだし、俺たちは買い物行かなきゃならないしってことで2人でお茶会でもしてろー」
お父さんとお母さんは私たちが2人になる口実を作ってその場を離れた。お茶会なんて地獄の空気になる予感しかしない。
隣を見ると、レヴィくんは少し下を向いて、手をいじっているようだった。キレイなフェイスライン、サラサラの髪で隠れた片方の目は見えないけれど、顔立ちがハッキリしている。まるで人形だ。
「なに?あんまジロジロ見ないでくんない?」
「え、あぁ…ごめん」
見すぎたようで、レヴィくんは眉間に皺を寄せた。すごく私のことを嫌っているようだ。
別に好かれようとは思っていない。けど、少し気にしてしまうところはある。
「もしかして私のこと嫌い?」
「あぁ」
即答。
これは私のことが嫌いというより、私が分類される何かしらの種族が嫌いという風に受け取れる。女が嫌いなのか、日本人が嫌いなのか。いや、お母さんたちを尊敬しているようだったし、それはない。あとは何に分類されるだろうか。髪が長い、髪色が嫌い。私も自分の髪色は好きじゃない。少し紫がかったおかしな色が大嫌いだ。でも少し違う気がする。ならやはり…。
「性別か」
「お前なんで…!?」
「憶測になるけれど、女の人に見た目をバカにされたとか、虐待されたとか…騙されたとか。そういう経験があって、女性を警戒してしまう?」
「お前には関係ない」
「そうだよ、私には関係ない」
レヴィくんと私はまだなんの関係性も持っていない。便宜上の同居ペアというだけ。それなのに、それなのに。
「勝手に私を悪いやつにしないで」
「…たしかに、そうだな」
レヴィくんは下を向く。真面目に考えてくれているようで安心した。
「俺がロシアにいたとき、女に散々バカにされた。男っぽくないだとか、髪が変だとか、目が…」
「目が?」
「…目が変だとか。半分はアイツらと同じ青なのに、なんで一緒じゃなきゃいけないんだか」
レヴィくんは少し呆れているようだった。
前髪でよく見えないけど、レヴィくんはオッドアイなんだと思う。髪をバカにされたということは、アルビノの可能性も高い。綺麗な金髪に見えるけど、たしかに少し色が薄い。ロシアではもっと濃い金髪なのだろうか。
「レヴィくんはキレイだよ」
ただの本音を言ってみた。
コメント
1件
うわあ、第17話めっちゃ刺さった…!レヴィくんが「嫌い」って即答した後の、主人公が冷静に理由を分析して「性別か」ってズバリ言い当てるところ、めっちゃ頭いいしカッコよかった。最後の「レヴィくんはキレイだよ」も、ただの同情じゃなくてちゃんと本音で言ってる感じがしてグッときた。二人の距離がちょっと縮まった気がして、この先どうなるのかすごく気になる!