テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
スタジオに到着すると
すぐにヘアメイクが始まった。
怒られることはなかった。
涼ちゃんも若井もいなくて少し安心する。
staff「次着替えです。」
「わかりました。
ありがとうございます。」
次々にスタッフさんが準備をしてくれて
お陰で何とか間に合いそうになっていた。
着替えも急いで済ませ、
あとは歌う準備だけになっていた。
発声練習をしようと
人が いないところを探す。
でも中々見つからずイライラしていた。
「なんでないわけ、、」
「あ、ここでいいじゃん」
そう思い倉庫に入った。
寒くて暗い倉庫だった。
あまり備品も置かれていないし
使われていない倉庫なのかもしれない。
「あーーーー」
「青に似たすっぱい春とライラック」
「痛み出す人生単位の傷も〜、、」
声が出ない。いつも以上に出ない。
レコの日よりも出なくなっていて。
焦りで頭がいっぱいになる。
その時、アラームがなった。
「行かないと、、」
ドアノブを回す。
「え、」開かない。
「嘘ッ!」扉を開けようとしても
全く開く気配がない、
「なんで、、」
とりあえず2人に連絡して、、
(ごめん、声出ししてたら閉じ込められた)
(助けて)
あー、また怒られること増やしちゃった。
もうこのまま部屋の中でさ。
一人で。 消えちゃいたいな。
コメント
1件